【感想・ネタバレ】狐火の辻のレビュー

あらすじ

土砂降りの雨の夜、湯河原の町で起きた轢き逃げ事件。数年後、またも温泉街で生じた交通事故。どちらも犯人逮捕に至らないまま、再び起きた郊外の交通事故では、なぜか被害者が跡形もなく消えてしまった。連続する事故に興味を抱いた刑事の楢津木は、やがて街中で次々に起こる奇妙な出来事や怪談にも繋がりを見出すが捜査は難航。彼はIQ208の天才棋士、牧場智久の力を借り真相解明に乗り出す。本格ミステリ大賞受賞作、『涙香迷宮』の流れを汲む迷宮的サスペンス・ミステリ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

竹本健治さんの作品は「匣の中の失楽」以来!
今回は温泉街を舞台とした怪談ミステリとなっている。全く関係のなさそうないくつかの怪談話が、徐々に繋がってゆくのが気持ちいい。

天才棋士が探偵のシリーズらしいのだが、シリーズ感はなく、本作からいきなり読んでも楽しめる。
本作においては、探偵役の牧場は、神のお告げをするごとく、解決への糸口を刑事たちに告げるだけで、推理の過程は全く描かれない。実際に動くのは刑事の楢津木や薫子たち。
それゆえ、探偵ものではなく、ライトな刑事小説を読んでいるようだった。

0
2022年03月06日

「小説」ランキング