あらすじ
リンデン王国の王子・アシェルは、王族が持つ能力として、圧倒的な火魔法を持つ双子の兄・エイダンと違い、弱い治癒魔法しかないため、公の席には出してもらえずひっそり暮らしていた。ある日、エイダンが、隣国の王子オーウェンを凌辱するという事件を起こす。激怒したオーウェンの兄でセネドア国王・ライアンは、エイダンを謝罪のために呼び寄せる。エイダンは、アシェルを身代わりにすることを思いつき、父王もまた、アシェルを隣国で殺害し、それを理由にセネドアに攻め入ることを企てる。セネドア王国を訪れたアシェルは、策略通り殺された――が、アシェルは、セネドア王国行きを頼まれている場面に戻っていた。アシェルは、「死に戻り」が自分の能力なのだろうと思い、なんとか回避しようとするが再び殺されてしまう。ようやく三回目でライアンに父王の計画と、自分の能力を告げることができた。セネドア王の企みを防ぐため、ライアンとアシェルは――!?
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Posted by ブクログ
死に戻りにより未来を変えていく。
アシェルが兄の代わりに謝罪に、とその理由があまりにもアシェルを蔑ろにしていて腹立たしかった。
兄のエイダンの傍若無人ぶり、父の身勝手さの酷さに。
疑う事のないアシェルがエイダンにより傷つけられたオーウェンの兄ライアンから弟と同じ目に合わされてしまうあまりの酷さ、その後兄の手の者により殺されるのには読んでいて辛かったけどなんと死に戻ってしまうのには驚きでした。
けどその後も2度も同じ目にあってしまうとは悲しくてどうなるかとハラハラでしたが3度目にてライアンに父と兄の企みを話信じて貰え、オーウェンを治し父と兄の企みを阻止する為にライアンの友の皇太子ノアの助けを借り、とアシェルが救われていくのには胸がスカッとしました。
父と兄をおびき出す為の仮の結婚を行う事から2人の仲が変わりはじめライアンの、過去アシェルを傷つけた自分がアシェルに罪悪感を抱いてしまっているのには仕方ないにしてもモダモダしてしまいましたがアシェルがそれ程こだわっておらず前向きに捉えているのがライアンよりアシェルの強さを見ました。
色々と落ち着きようやく身も心も結ばれた2人、その先はもう二度とアシェルが死に戻る事がないと確信できたかなと。
特典ペーパーではライアンとノアとのライアンとアシェルの結婚式前夜での過去の2人の、良かったです。
Posted by ブクログ
面白かったーーー!
〚死に戻り×復讐モノ〛死に戻る迄は主人公が不憫で可哀想ですが、いざ復讐に向けて攻めと共謀する展開はやっぱりワクワクするし、復讐が成功したらスカッとするので良いですね!
そして、ベテラン作家さんなので文章は読みやすいし、続きが気になる展開でページを捲る手が止まらず一気読みでした。
1回目と2回目では王様(攻)の命令により主人公が陵辱されてしまい、それを3回目の人生で知った攻めがずっと「俺は何てことを…」とウジウジ悩む様子が性癖で堪らんでした◎
※「受けを傷つけた」と悩む攻めが好き
一方の受けは、1回目と2回目の人生で陵辱された苦痛を知っている割りに、あまりトラウマになってなくて「あれ?」と拍子抜けでした。
PTSDになっていても可哀想ですが、でも男達に陵辱された記憶が蘇ってビクビクして、それを見て「俺は何てことを…」と後悔する攻めとか、「辛い記憶は俺が上書きしてやる」と言って受けを癒す攻めとか見たかったなぁ…と思ったり。
(トラウマ持ちの受けが攻めによって癒される展開が好きなので)
とは言え、大団円のハッピーエンドで清々しい読後感!最後まで楽しく拝読◎
全ての元凶・悪役エイダンの後日談(電子特典SS)では、エイダンのアシェルへの愛憎含んだクソデカ感情を垣間見たので、死に戻ってアシェルを溺愛するIF展開なんかも読んでみたいなぁ……と思ったり。
同人誌で出ないかな…期待します!!笑
BLとしてではなく、一つの物語として面白かったです。死に戻りの能力で死ぬ時は確かに痛く苦しいのに、そのことには全く恨まずとても心優しい主人公でした。
帝国の皇太子と王がいいアシストしてました。