あらすじ
科学とSFを語る名著に未収録増補の完全版
1988年10月『ワンダーライフ』誌創刊号から1年半に渡り、藤子・F・不二雄が科学とSFをじっくりと語りおろした連載「藤子・F・不二雄の異説クラブ入門」をまとめた幻の著書。
1989年に1巻、1991年に第2巻の全2冊で刊行されたものを1冊にまとめ、未収録の2章分を増補した正真正銘の<完全版>です。
未収録の2章(連載4回分)のテーマは、藤子・F・不二雄にとってきわめて重要な、「タイムマシンの秘密」、「ロボットは人間を超えるか」であり、藤子・F・不二雄ファンとしては、見逃せない内容です。
さらにこの本の特徴は、藤子・F・不二雄のSF的好奇心や発想が、さまざまな作品へと展開された実例を、「ドラえもん」はもとより「エスパー魔美」「T・Pぼん」「モジャ公」「SF短編」などから豊富に引用紹介しているところにもあります。
いわば藤子・F・不二雄の創作の秘密ガイドでもあり、全集全体にリンクを張った<藤子・F・不二雄のSFワールド総合案内>でもあります。
これから『藤子・F・不二雄大全集』を購入されるかたにはもちろん、すでに全集を購入されたかたには、その価値を何倍にも高める一冊になるでしょう。
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Posted by ブクログ
久々に大人から夢のある話を聞いたな~
藤子F先生が大人としていいところは、こんなネタでも、オカルト話に終始しないこと。「幽霊」の話もF先生にかかると、ちゃんとしたSFになってしまうから面白い。
この本の序文でも書かれているけど、正論、異論併せ呑んで、消化しているから、話のレベルが普通の大人とは違って、面白いんだと思う。
やっぱり、藤子F先生は子供にとって、永遠の良き大人であり、知識量は神だ。
科学解説で超能力・宇宙人・恐竜・予言・終末論・幽霊・空洞説などなど、地球上の様々な「異説」コラム。ページ数も膨大なので読み終えるのに数日掛かりました。とある、科学アニメを配信で観てる影響もあり歳とって楽しくお勉強できました。
Posted by ブクログ
ああああああああああああ(自分はこれ掲載誌を好きで読んでたのでいろいろ歯がゆい)。
オカルト雑誌の、一応越えてはいかん一線を一応確実に踏み外したところで、理性を保つ連載aである。
藤子F先生が、地底空洞説とか、地球空洞説を力説してゐて大変面白い。なんかアジア人は空洞へ行く傾向があるみたいなのね。
あとUFOとか宇宙人に対して、スケプティカルで、オカルト雑誌の本なのに「べんとらべんとら」やってるのを皮肉に紹介する。
あああああああああ(なんかはがゆい)