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Posted by ブクログ
コンパクトなインド通史。過去に学んだ内容を思い出しながら読めた。
中世インドの各国の外交・戦争の箇所は、もっと深く学んだ上で読まないと頭に入らないと思う(本が原因ではなく、勉強不足が原因)。
Posted by ブクログ
本書は複雑なインドの歴史が、文庫本の少ないボリュームで簡潔にわかりやすくまとめまれています。主要な王朝と地方勢力の流れだけではなく、その背後にある文化の移り変わりを結びつけて解説してくれるので驚くほど理解しやすいです。
しかし、それでもやはりインド史は捉えにくいです。ヴァルダナ朝まではまだ北インドの覇権王朝の流れがイメージしやすいですが、ムガル帝国までのラージプート諸王朝とデリースルタン朝の時代はまさに混沌としてます。群雄割拠の戦国時代が700年も続いてるイメージです。ムガル以後も、実際は地方勢力やイギリスが絡んで一筋縄ではいきません。
この多様な地域と文化をみると、イギリスの支配に立ち向かうための「インド人」というナショナリズムを持つのは難しかったんだろうなと想像します。
本書は、そんなやっかいなインド史を、細かすぎず大まかすぎずの絶妙なバランスで要約してくれています。ページ数も少ないので、これからも何度か読んで頭に入れたいです。