【感想・ネタバレ】死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~【単話】 18のレビュー

あらすじ

没落華族令嬢が生贄として嫁いだ先。
それは愛を知らず、人を嫌う死神だった――

帝都・小石川で紡績業を営む新華族・三条家のもとで働く千鶴は、もともとは華族として三条家よりも立場が上だったことから、日々嫌みや蔑みの言葉を投げつけられていた。

そんな中、街では病が流行り、次々と人々が“ある言葉”を残し、亡くなっていた。
「枕元に死神が立った――」
病を流行らせ人々を死へと導く死神の怒りを鎮めるため、千鶴は「生贄の花嫁」に選ばれるが…

没落令嬢と死神。孤独な二人の明治浪漫譚。

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「お前を殺める前に一つだけ願いを叶えてやろう。」
千鶴が死神に願った最期の願いとは…?

本作のヒロイン・千鶴は没落令嬢で、現在は使用人として三条家でひどい仕打ちを受けながら日々奉仕していました。
そんなある日、町で流行っている疫病を鎮めるために千鶴は「死神の花嫁」として身を捧げて欲しいと請われます。
死神の「花嫁」と聞くと聞こえは良いですが、要は疫病を鎮めるための代償、生贄です。
家族がバラバラになり、使用人としても酷い扱いを受け、挙句の果てには死神に嫁がされる…。
なんとも不遇な扱いを受けてきた千鶴と、周囲から恐れられている死神。
決して幸せとは言えない環境下にいる似た者同士の2人ですが、どのような関係性を築いていくのでしょうか。

なんて不幸なヒロインのお話なんだ、と思う方もいるかもしれませんが、本作は読み進めるごとにヒロインや死神、その周りの登場人物たちの優しさが見えてくる、温かい作品なのです。
死ぬ前に願いを1つ叶えてやる、との死神の質問に対する千鶴の返答も、必見です。

良い意味で予想を裏切る展開ですので、ぜひ皆様におすすめしたい作品です!

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感情タグBEST3

購入済み

すずの無念の死を思うと切なくなった。
朝彦が死神になった理由がやっと解明出来たけど、何とも言えない気持ちになった。
これから、八雲と千鶴はどうなっていくのか?

#泣ける #切ない

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2022年06月26日

購入済み

わかってはいたけど

やっぱり辛い、辛すぎる結末だった。
それでも、すずが死神と出会ってから死んでいく様には救いがあった。
身投げして死んだ後の姿は苦しんだように見えるけど、死神に会って身を投げる瞬間には安堵を得ていたように見える。
それが救いだ。

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2022年07月01日

購入済み

胸が痛いです

すずと浅彦との悲恋を知って胸が痛くてポロッとしました。昔はありえたお話でしょうけど、何度も死のうとした浅彦も辛かったでしょうね。

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2022年09月30日

購入済み

すずちゃん

すずちゃんは絶対に不幸な出来事があって死んでしまうことがわかっていたけれど、やっぱり悲しいです。
浅彦さんも無念だろうなぁ。

0
2022年08月05日

シリーズ作品レビュー

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