【感想・ネタバレ】逡巡の二十秒と悔恨の二十年のレビュー

あらすじ

わたしは20年前の記憶に苛まれ続けていた。
子供の頃のたった20秒の迷いが、川で一緒に遊んでいた幼馴染を見殺しにしたのだ。
当時の「記憶」は次第に「現在」を崩壊させ始め……?(「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」)

表題作ほか、食用の人間がいる世界を描く問題作や、落語と都市伝説の有名人たちを掛け合わせたユーモア作、代理出産をめぐる壮大な物語まで――。
ホラー、ミステリ、SFのジャンルを超えて読者を驚愕させてきた著者の、単著未収録作品集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初っ端からキツい
全話心臓やら胃、脳みそにまでに、色々くる
キツい
グロホラー(?)(ジャンル分けがよく分からない)というジャンルだとしたら文句なしの星5
1回読めばお腹いっぱい、というか胸焼けで二度と食べられない

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『アリス殺し』に続き、ヤスミン作品十作目。未収録作品集。一篇ずつ感想を——。
①「玩具」…その名の通り、デビュー作「玩具修理者」関連の一篇。なんと妖しくエロティックなのか…。
②「逡巡」…道中のどうもなんか可笑しいぞ!という思いがオチで「嗚呼…」と納得した。
③「侵略」…この今生きている自分さえ、本当の自分かどうかとても不安になる。そんな一篇。
④「イチゴン」…うーん、特にないかな…。
⑤「草食」…さまざまな暗喩がありそうだが、これも特にないかな…。
⑥「メリィさん」…みんなが知っている怪談話を現代風にアレンジしたもの…かなぁ。甚兵衛のお化けへのたいおうには笑いました。
⑦「流れの果てに」…小松左京氏の某作を彷彿とさせる一篇。ま、タイトルにわたしが引っ張られているだけですが…。
⑧「食用人」…最も読む人を選ぶ作品。タイトル通りなのだが、描写ひとつひとつが本当に気持ち悪い…。スプラッターホラーとでもいうのでしょうか。オチもこちらの予想をはるか上を行っていました。
⑨「吹雪」…で、迷いこんだ友人たちは実在したのでしょうか…。ホラーっぽく感じた。
⑩「マザー」…最後にトンデモナイ作品がやってきた?!ミステリーをわりかし読み慣れているはずなのに——ま、まさか?!と、目を疑ったよ…。やっぱすごいわ、ヤスミン。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間がエイリアン的なものにひっそりと侵略された話の「侵略の時」。
カルトホラーチックな感じの「イチゴンさん」。
怖い話で出てくる。メリーさんとテケテケ等のお化けたちが戦う話「メリイさん」。
人間が人間を踊り食いとかする「食用人」これらの話が面白かった!

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

故・小林泰三氏の未収録短編集。短編としてはベリーショートで330頁で10個も収められている。SF、ホラーに収まりきらない作者の魅力がつまっている。

「玩具」
えらいことになった。目の前に瀕死の友人がいる。望みを叶えるあの存在、てぃーきーらいらい。

「侵略の時」
朝何気なく始まった日常の崩壊、妻が朝食に出してきたのは生の豚肉だった。見た目は変わらずとも常識のなくなった周りの人々。人類の侵略を「酔歩する男」を彷彿とさせるような独特の価値観で描いたSF。

「食用人」 
なんで食用じゃないものをわざわざ食べるのか。食用ではないカエルやイノシシを食べたがる人の神経が信じられない。こんなに美味しい食用の人間がいるのに。食用の人間が認められた世界で初めて訪れた人間の活け造り専門店、生きながら解体されてくその肉片に私は何を想う。

「サロゲート・マザー」
遺伝的に繋がりのない子を産む。産みの親と育ての親、どちらが本当の親で愛情や責任は何処へ行くのか。お金の為の代理出産に悩む夫婦のお話は終盤とんでもない様相を・・・。論理の前に価値観がある。

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2023年01月04日

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