【感想・ネタバレ】ロメリア戦記～伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する～ 2巻のレビュー

有山リョウ / 上戸亮 / コダマ

捨てられ令嬢、新兵部隊で“戦後”の死地へ挑む――。 辺境の地カシューに目をつけた、捨てられた令嬢・ロメリア。新兵達と巣くう魔物を倒していくが、彼女達の前に真の敵が立ち塞がる。今まで違い、知性と悪意で迫りくる魔族の兵士達を退けることができるのか？鮮血舞う本物の戦場で、ロメリアは全員を活かし、相手を打倒できるのか？ 未熟なロメリア達が兵(つわもの)と向き合い、喪うものとは――。

[しんどー · ★★★★★]

ロメリアは独りじゃない

1巻を読んだ方なら既に知っているけれど、ロメリア本人が強いのではなく周囲に”恩寵”を与えて上手く行く様にするスキルという設定が良い。つまりロメリア自身が起こす政治的な駆け引きやロメリア自身に起こる災難には彼女自身の力で全て乗り切らねばならない。

彼女に降りかかる多くの困難を共にする騎士達がどれだけ親身になって助けてくれるのか、また彼女はどれだけ彼らを頼っていけるのか。
ドラマティックな展開の中で彼女と周囲の人間がどう成長していくかが大変に楽しみな作品です。

＃アツい ＃ドキドキハラハラ ＃カッコいい

[えふ · ★★★★☆]

為政者のターン

部隊を率いて上り調子からの大ピンチで引いた前巻から、その逆境を跳ね返し街の英雄となった主人公達。
しかし主人公の為政者としての戦いがそこから本格化する。
過去の教訓から自己嫌悪も殺しクレバーに必要な物事を進めるかとおもえば、情を前面に出し熱を持って交渉に当たる。
今巻の快進撃と言ってもいい展開から大きな策を話に出して、気になるところでまた次巻へ引くニクい構成。
3巻か4巻でまた苦難のパートが来るんだろうと予想させつつそれをこえていくだろう楽しみがある。

＃アツい ＃切ない ＃ドキドキハラハラ