あらすじ
「ハーーーッ!!怪奇現象に巻き込まれ続ける主人公に安息は訪れるのか・・・。この本でしか読めない描き下ろし新作を特別収録!!
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Posted by ブクログ
なんだかんだ結構理不尽な霊障・怪異が目白押しなシリーズの第三巻である。
今回もまた、何というか、実に「らしい」。
そういう非常に味のある怪異が多数見られている。
初代校長の像に憑依した○○機の霊。
メチャ子には正体知れずの中空軽量プロペラシャフトの霊。
不良に取り憑く人違いしがちな死霊。
ひとんちで糞垂れ流しの獏。
布団。
多少ネタバレに配慮しながら内容を挙げてみたが、本当に特殊な怪異物ばかりである。
正統派のホラー物漫画、妖怪物漫画は金字塔的作品もすでにあるのだし、こうしたオリジナリティがあるのは大事なことである。
しかし特殊過ぎやしないかとも思う。(笑)
書籍版加筆では、前巻で引きとなった「シュラ子のかくれんぼ騒動」や、あるいは23話「復讐者」の続編的な一話が挿話されている。
特に後者では新キャラ(不良をほっとけない優等生っぽい子)を登場させ、別のエピを絡ませながら一話が仕立て上げられている。
おそらく彼については4巻でもう少し加筆されるのだろう。引きに扱われている。
とても独特な味わいで一巻が塗り尽くされている、大変楽しい一巻だった。
前巻ほどの緩急はなかったので、その点を加味して星四つ半相当と評価しているが、楽しい読書をさせていただいたことは強調しておきたい。