あらすじ
「ハーーーッ!!怪奇現象に巻き込まれ続ける主人公に安息は訪れるのか・・・。この本でしか読めない描き下ろし新作を特別収録!!
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Posted by ブクログ
3巻に至りギャグの切れ味が更に増してきた、今年の個人的マンガ大賞最有力候補作かもしれん。
名もなきモブキャラ達がいつの間にやら作品を彩る名脇役に昇格し、作品に華を添える。というかそもそも主人公にすら名前が無いのだが。
各エピソードはぶっちゃけほぼ決まった段取りというか、お約束を繰り返す『男はつらいよ』方式とも言えるのだが、そのお約束が非常に心地よいし毎話高クオリティの仕上がりなので驚かされるし何より超面白い。
普通に押し入れに馴染んでいるメチャ子は令和のドラえもんになれるか否か?どっちかというとコロ助な気もするけど。
エピソードとしてはどれもこれも好きなんだけど、中でも第21話〈神隠し〉、第24話〈中空軽量プロペラシャフト〉、第27話〈孤独な青春〉が特に好き。パンスペルミア説については皆様是非検索してじっくり調べてみて頂きたい。
第26話でメチャ子の隠れたスタイルの良さが久々に描かれましたね。だんだん普通に可愛く見えて来た不思議。
幼児化したシュラ子を今後どうするのか2巻で気になっていたけど、やはりというか元に戻りました。シュラ子も確かにナイスバディだった。
荊一郎を追うアイツの副ストーリーも気になる。
4巻が待ち遠しい!
1刷
2022.10.31
Posted by ブクログ
なんだかんだ結構理不尽な霊障・怪異が目白押しなシリーズの第三巻である。
今回もまた、何というか、実に「らしい」。
そういう非常に味のある怪異が多数見られている。
初代校長の像に憑依した○○機の霊。
メチャ子には正体知れずの中空軽量プロペラシャフトの霊。
不良に取り憑く人違いしがちな死霊。
ひとんちで糞垂れ流しの獏。
布団。
多少ネタバレに配慮しながら内容を挙げてみたが、本当に特殊な怪異物ばかりである。
正統派のホラー物漫画、妖怪物漫画は金字塔的作品もすでにあるのだし、こうしたオリジナリティがあるのは大事なことである。
しかし特殊過ぎやしないかとも思う。(笑)
書籍版加筆では、前巻で引きとなった「シュラ子のかくれんぼ騒動」や、あるいは23話「復讐者」の続編的な一話が挿話されている。
特に後者では新キャラ(不良をほっとけない優等生っぽい子)を登場させ、別のエピを絡ませながら一話が仕立て上げられている。
おそらく彼については4巻でもう少し加筆されるのだろう。引きに扱われている。
とても独特な味わいで一巻が塗り尽くされている、大変楽しい一巻だった。
前巻ほどの緩急はなかったので、その点を加味して星四つ半相当と評価しているが、楽しい読書をさせていただいたことは強調しておきたい。