【感想・ネタバレ】朝と夕の犯罪 神倉駅前交番 狩野雷太の推理のレビュー

あらすじ

マンションの一室で元刑事の警察官・狩野雷太は衰弱した男児と、傍らで餓死した妹を発見する。母親を取り調べるものの、その本名や、なぜ子どもたちを置き去りにしたのかは不明のままだった。しかし、彼女が過去に巻き込まれた誘拐事件が明らかになり、アサヒとユウヒという兄弟が捜査線上に浮かび上がる。彼らがこの誘拐を企んだ理由とは。2つの事件を結ぶ糸は何か? ハラハラが止まらない、心揺さぶる傑作長編ミステリ!
日本推理作家協会賞<短編部門>受賞シリーズ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供時代に犯した狂言誘拐、その後子供を放置し死んでしまった母親の動機、誘拐の真の目的、この3つが繋がる。これを繋げた警官狩野雷太の秘密を見つける洞察力に驚かせれました。人には見えていないものが見えていた。面白かった

0
2025年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気読みした。おもしろかった!

まず、狩野のキャラが相当いい。本作でいうと、狩野は最後にたくさん登場するものの、前半3分の2は少ししかでない。後半にいいとこどり笑みたいに登場するのが、妙にかっこいい。最後のアサヒとの対峙以降はワクワクしたなぁ。

狩野が確信をつくような、アサヒとユウヒの間違いを正すような言葉に胸を打たれた。というか泣いた。

最後は残酷だが、ほんの少し希望が持てる最後。アサヒとユウヒは描かれなかったが、魅力的に描かれているし、乗り越えてほしいと思えた。

0
2025年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めていくうちに、美織の家族の本当の闇が見えてくる。
狂言誘拐が殺人も含まれて計画されていたのは驚きだったけど、美織のSOSでもあった…。
虐待は繰り返される負の連鎖…。

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長かった…。400ページ弱なので、そこまで長いわけではないはずなのに、なかなか進まなくて読み終えるのに数日かかった。
これは狩野雷太シリーズなのかな?タイトルにある狩野が出てくるまで、これは一体誰が主人公なんだ?と思いながら読んだ。

家がなく、車でその日暮らしをしていた父親とアサヒ、弟のユウヒ。こんな生活じゃなくて家が欲しいと願ったアサヒは車を壊しちゃえばいいとユウヒに言われて車のガソリンタンクにスティックシュガーを入れる。その後、父親は車で死んでしまった。自分のせいだと責任を感じるアサヒ。その後アサヒは実の母親の元へ引き取られ不自由ない生活を送っていた。ある日、幼い頃に共に暮らしていたユウヒと出会い、狂言誘拐に加わって欲しいと依頼される。
その誘拐事件から数年経ち、当時誘拐された少女が自分の子を放置して死なせたと逮捕される。その背景にはアサヒとユウヒが…?!


狂言誘拐だけの関わりの3人が、どうして数年後違う事件で繋がるのか?と疑問だらけだった。最後はなるほど、狂言誘拐の発端、ユウヒが刺された原因も判明してスッキリ。

0
2024年10月21日

「小説」ランキング