感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年09月29日
うつくしく、そしてときにするどく、静謐な舞台設定の詩に心を奪われた。
沢山の花や樹々、庭園と創造主。それらを主題とした今作は傑作だと思う。
己自身か、或いは、創造主からのメッセージなのか「おまえ」呼ばわりしながらも作品全体に漂う、温かな印象があり、作品の静謐な印象を崩さない。
2020年にノーベル文...続きを読む学賞を受賞したルイーズ・グリュックは色んな方に読んで欲しいと個人的に思い、そして今作を翻訳した、野中美峰さんにも注目したい。
Posted by ブクログ 2022年03月17日
語り手は詩人と草花と神。最初は春の初まり、
そして夏から9月。植物が目覚めそして目を閉じるまで。
植物は力強く、神は時に傲慢で、人間は問いかけ、そして祈る。
神の視点が難しかったですね。私は神様にはなれそう
にもないです(;'∀')
やはり日本人の感性とは違ったものがあるなぁ...続きを読むと再確認。
読みこなせるようになるといいのですが。
2020年ノーベル文学賞受賞。
本書は左ページに日本語訳、右ページに原詩。
とりあえず日本語訳を少しずつ読みました。
Posted by ブクログ 2021年12月11日
ノーベル文学賞受賞作家であるルイーズ・グリュックの初邦訳の詩集。読んでいて溢れんばかりの花の芳香、光、瑞々しい風を感じました。登場するのは庭作りをする詩人や創造主の神、数々の草花たちで、それぞれ独立している作品でありながら、全体でひとつの作品のようにも読めます。光があり、水が流れ、風が吹き、そして湿...続きを読む地や暗がり、夜や闇がある。自然と共に生き、祈りを捧げ、神と対話する。作品そのものがある人の一生涯にも思えます。どの詩も素敵ですが、中でも『銀のユリ』がお気に入りです。装丁も素敵で繰り返し読みたい詩集です。
Posted by ブクログ 2021年10月03日
2020年にノーベル文学賞を受賞した、ルイーズ・グリュックの第六詩集。初の日本語訳本。
植物と、人間、神と対話を通して、生きるものの孤独や喜びなどが綴られる。静かな文体、世界観の中に、ある種の力強さや信念のようなものを感じました。何度も繰り返し読みたい詩集です。