あらすじ
2020年にノーベル文学賞を受賞した詩人、ルイーズ・グリュック。
日本で翻訳版のなかった女性詩人の代表作を対訳(英語の詩も掲載)でお読みいただけます。
原書『The Wild Iris』は1993年にピュリッツァー賞詩部門受賞。花をモチーフにした美しい作品集です。
翻訳は、詩人、エッセイスト、ウィートン大学英文学部准教授の野中美峰氏。
原作の世界観を極限まで再現した流麗な翻訳詩をお愉しみください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
うつくしく、そしてときにするどく、静謐な舞台設定の詩に心を奪われた。
沢山の花や樹々、庭園と創造主。それらを主題とした今作は傑作だと思う。
己自身か、或いは、創造主からのメッセージなのか「おまえ」呼ばわりしながらも作品全体に漂う、温かな印象があり、作品の静謐な印象を崩さない。
2020年にノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュックは色んな方に読んで欲しいと個人的に思い、そして今作を翻訳した、野中美峰さんにも注目したい。
Posted by ブクログ
語り手は詩人と草花と神。最初は春の初まり、
そして夏から9月。植物が目覚めそして目を閉じるまで。
植物は力強く、神は時に傲慢で、人間は問いかけ、そして祈る。
神の視点が難しかったですね。私は神様にはなれそう
にもないです(;'∀')
やはり日本人の感性とは違ったものがあるなぁと再確認。
読みこなせるようになるといいのですが。
2020年ノーベル文学賞受賞。
本書は左ページに日本語訳、右ページに原詩。
とりあえず日本語訳を少しずつ読みました。
Posted by ブクログ
2020年にノーベル文学賞を受賞した、ルイーズ・グリュックの第六詩集。初の日本語訳本。
植物と、人間、神と対話を通して、生きるものの孤独や喜びなどが綴られる。静かな文体、世界観の中に、ある種の力強さや信念のようなものを感じました。何度も繰り返し読みたい詩集です。