あらすじ
石化病メドゥーサの脅威から逃れるため、冷凍睡眠で未来に託された主人公たち。だが目覚めると、施設はいばらのツタに覆われていた。恐竜が歩き回り、次々に命を落とす仲間たち。世界はどうなってしまったのか……?
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Posted by ブクログ
うむ。凄くこう、ゲーム的、というか、映画的な設定の漫画だなあ、と思いました。1巻を読んだ時点での感想ですが。
いきなり、謎だらけの状況にほっぽり出されて、何故に自分はこんな状況にいるのか?こっからサバイバルするにはどないしたらええんか?って感じ。
映画でいうなら、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の「CUBE」的感じかなあ、と。
ゲームでいうなら、主人公が逃げる事しかできない「バイオハザード」か「ディノ・クライシス」的感じかなあ、と。
作者の岩原さんは、前書き的文章で「ノリとしては低予算のハリウッド映画みたいな感じ」ということを言っておられましたが、これ、ガチで、低予算ではなく、結構な超大作的な感じで、ハリウッドで映画化したら、相当おもろいんちゃう?って思いましたね。
物語のプロット、相当しっかりしてると思います。脚本はバッチリ、って感じ。なら後は、監督の舵取りと、カメラワークと、CGと俳優さんの演技がツボにはまったら、相当におもろい大作映画になりそうだなあ、とかね、思いましたね。偉そうな言いかたでスミマセン、、、ですが。いやでも、絶対、おもろい映画、できそうだなあ~。邦画のイメージではないな。絶対、洋画で制作して欲しいなあ。
主人公含めた登場人物は、いきなりの茨と恐竜?みたいな怪獣に襲われる状況でもあり、絶海の孤島的な場所から脱出できるんか?的な状況でもあり、メデューサ病という致死の奇病に侵されていて、今にも病気が進行しつつある状況でもあり、いわば二重苦三重苦。うむ。パニック作品として、正しいてんやわんや状況。こっからどうするのよ!?という緊迫感はバッチリです。
登場人物のキャラも、ばっちり立っている。
メガネっ子の可愛い、守ってあげたいぜ!的存在の、健気な女の子主人公。
刺青やさぐれヤンチャ男前の、謎多きダークヒーロー的男。
気は優しくて力持ち、チームの和を大事にしたいぜ的黒人男性マッチョガイ。
自分中心俺がエライ。他人には常に文句と批判をモットーに的おっさん上院議員。
母親的な母性で男の子を守りたい病気の進行怖いよ女性&その女性とセット的ポジションの男の子。
ガリ勉タイプの線は細いよでもこういうキャラは重要だよねなメガネ君。
で、茨を操る?謎の不思議ちゃん少女。あと、恐竜?たくさん。
うーむ。物語の始まりとしての掴みはバッチリですね。
さーてこっから、どう話は展開していくのかなあ?物語の始まりを告げるには、素晴らしく見事な始まりの1巻、という感想です。