あらすじ
結婚9年め、2児の母。夫は中小企業のサラリーマン。見かけはいたって平和な普通の家族。だけど・・・「離婚」 その2文字が浮かばない日はありません。その思いに、主人公が向き合う姿を描きます。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
よそよりマシに見えても
二人の子供を育てる主婦があまりにも人の神経を逆なでする夫に対して離婚を考えてしまうお話の第二話。
休日のある日。
朝起きるとやはり夫はパソコンとにらめっこしていた。
子供たちがサッカーをしたいと言っても仕事を切り上げようとしない。
家事でせわしなく動いている妻をしりめに「せっかくの休日くらいゆっくりしたいよなー。」と言ったり、洗濯機の横にホコリがたまっていたと報告したり(見えたならそのまま軽く掃除しろよと思う)、くしゃみをするときに手を当てずにつばを飛ばしたりとにかく志保をイライラさせる。
同じようにくしゃみをするシュウを注意しても「パパだってやってないよ。」と言われてしまう。
それに対し「30歳過ぎたらクセが治せなくなるよ。」と言って注意してしまう。
我関せずな夫を見ていると小さな期待が砕けてつもっていくのを感じてしまう。
宿題を終わらせた子供たちを見た夫が重い腰を上げてようやく子供たちとサッカーをすることにした。
志保も公園に行くと息子の友達のタケちゃんママがいた。
座りながら話をする二人。
タケちゃんママは志保の夫を見てうちのダンナとちがって子供と遊んでくれていいねーと言ってきた。
それに対してたまにしか遊ばないよと言うも、たまにでも遊んでくれるだけマシだと言われる。
小さいころから息子と仲がいいタケちゃんだけどパパをほとんど見かけたことがない。
思い返しながら、ちゃんと仕事をしてくれるし借金も浮気もしてない、暴力を振るうわけでもない、よそから見たらいい人いいダンナなのはわかるけど、それでも「離婚」の二文字が浮かんでしまう志保だった。
一家の世帯主としての役割を果たし、不倫も借金もない、そういう普通の人であっても小さなイライラが蓄積されると相手に対して愛情もなくなるしATMとしての役割すら求めなくなってしまうのもしょうがない。
積もった不満と共に生きていくより金銭的にちょっと困ってもスッキリして生きていきたい気持ちがよく分かった。
Posted by ブクログ
これの同タイトルで翔子の場合というのがあるけど、ほぼ同じストーリー。なぜ2冊も出す必要があるのか。それだけ共感を得られたってことか。そりゃ離婚家庭が増えるはずだ。つーか、結局結婚なんてしなくて良かったと思う。未婚者が増えるのも当たり前だわ。むしろこのご時世にまだ結婚する人がいるという方が驚きだよ。
Posted by ブクログ
なんというか。
ひとは、
誰しも、
他人を羨み、
自分に不満を持っているものなのでしょう。
作者しかり、
わたししかり。
主人公の夫はクソだと思うけれど、
二十代半ばで結婚し、
二児をもうけ、
パートと子育て。
パート先の仲間にめぐまれ、
子供に愛され。
それってよくない?
って、思ってしまうわたしが居る。
お金がなくて選択肢がないのも、
夫がモラハラなのも、
かなり、嫌なことだけど、
自分の選んだ相手と、
自分の選んできた人生でしょ。
環境は全く違うけれど、
「自分の選んだ相手と、
自分の選んできた人生」
であることを、
ちゃんと考えないとね。
わたし。