あらすじ
言葉を交わした者は絶命する…
人を死に誘う、老爺の正体は?
みすぼらしい物乞い風体の年寄り、名は玉堂。彼と言葉を交わした者は、自ら死を選ぶ――
世間が老爺を“死神”と畏れる中、風烈廻り与力・青柳剣一郎は、下駄屋夫婦殺しに遭遇。探索を進めるも、下手人の姿を目撃した指物師が不審な自死を遂げる。それもまた死神の仕業とされ騒ぎに。
剣一郎は、人心を惑わす噂を打ち消し、夫婦殺しの真の下手人を見つけられるか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
風列廻り与力・青柳剣一郎シリーズも、早52巻。
今回も痺れるほどかっこいいのが主人公。
ボロ布のようになり、生気のない表情の物乞いがいた。
そのものが首をつれと約束を迫るという。
折しも2度首吊りが起こったために、死神かとさわがれる。
かたや盟友、清左衛門の親戚筋の美しい娘が、問題のある大身旗本からの縁談に苦慮してるという。剣一郎に相談がある。
自分の娘も同じような悩みがあったが今ではあいぼれの相手と幸せに暮らしている。同じ境遇に同情した主人公はふたつの事件に忙しい。
解決の談判に向かう主人公の心意気は、敵対する相手をも動かす。あっぱれ!