【感想・ネタバレ】砂の家のレビュー

あらすじ

「お父さんが出所されました」大手企業で働く健人に、弁護士から突然の電話が。20年前、母と妹を刺し殺して逮捕された父。「殺人犯の息子」として絶望的な日々を送ってきた健人の前に、現れた父は――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

幼い頃、父親に母親と妹を殺され伯父の家と施設で離れ離れになった兄弟。
被害者家族でもありながら加害者家族でもあるという重いテーマの話。
竹内が、頼り甲斐のある芯の太い人だと感心して読み進めたらどんどん女性問題も出てくるしギャップにびっくり。
なんだか色々てんこ盛りで最後にうまくまとまっていなかった感があるなあ。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

逆境から這い上がろうとする兄弟が別々に育って、20年後に再会した時は全く違った道を歩いていた。
解説では「砂の家」という題名から、名作「砂の器」を引いていた。
だが弟がいることで兄の生き方が際立っている、その足にもつれ込む弟が兄を暗闇に引き込もうとする。
題名からの連想だが、家族の罪が障害になって、そこから抜け出そうとする憐れは兄弟どちらにも重い鎖になっている。
読み始めで先の筋書きを追ってしまう癖で、この兄弟の生い立ちから未来を予想して読んだが思い通りに進んでいった。だが最後になって、思いも寄らない意外な方法で解決した。

父親が経営に行き詰って、一家心中の保険金で負債を弁済しようとした。母と妹が刺殺された直後に兄(浅野健人)が帰宅した。
健人が10歳の時だった。
4歳の弟(正俊)がドアをすり抜けて走り出てきて泣きながら階段に逃げ、転がり落ちて左足を折った。

兄は叔父夫婦に引き取られ、弟は九州の父の実家に行くところが祖父の具合が悪くなり施設に入った。

20年後兄は大手食品企業の末端でアルバイトをしていて、たまたま出会った社長に見込まれ、学費の援助を受けて大学を卒業した。聡明で真面目なところが気に入られ出世コースに乗る。彼は重い恩義を社長に尽くして返そうと決心していた。

社長あてに脅迫状が来る。チェーン店の海外進出を計画して交渉の折裏金を使ったらしい。会社には危機管理会社が付いていて社長は全面的に信頼していた。しかし担当者が乗り気でない。ことが決まればなんとかなると構えていた。

内々で済ますために健人が指定の場所に1000万を届ける。だが話はそれでは済まず社長の個人情報で3億円を要求された。
指定場所に行くと、隠し撮りをしたカメラに正俊に似た顔が写っていた。

ふらっと正俊が来た。出世と金の話をほのめかす。弟が可愛く可哀そうで小遣いを渡し励ましてきた。だが施設でも問題児で少年院にも入っていた。まっすぐ生きろと言ってみたが笑い飛ばして帰っていった。すでに父親は出所して九州の実家にいることも知っていた。

健人は社長の恩義に報いようと解決策を練る。車のナンバーや仲間のマンションを探し当てた。正俊が現れた時がその時だ。

社長は無理をするなというが彼は、任された仕事を果たさなくてはならない。


悲惨な生い立ちから壊れてしまい、兄に嫉妬する足の不自由な弟。
兄は恩を受けた社長を助けたいと一途に思い詰める。
社内の勢力争いも筋書き通りという展開で、業界の話もあまり深くない、正俊のいじけ方に対して真面目過ぎるくらいの健人が、少し作り物めいて重かった。
家族に恵まれなかった、家族によって前途の闇の中を歩かなければならなかった兄弟。
誠実に生きようとしても閉ざされている兄弟の哀感は理解できるものの何か作家の熱意についていけないところが残念だった。

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2026年02月11日

ネタバレ 購入済み

最後の展開が読めなかった

大手企業で働き、愛する恋人もいる。一見すると順風満帆に見える主人公・浅野だが、その一方で暗い闇から救い出してくれた恩人や家族との繋がりに囚われており、また恋人とは結婚に踏み切れないままでいる。父の出所、弟の存在、恩人のスキャンダル、恋人からの催促…様々なトラブルや重圧に押しつぶされそうになっている浅野の描写が巧みであった。設定上リアルよりもフィクション味がやや強く感じられたが、最後の結末は想像以上で、思わず見返してしまった。ハッピーエンド好きとしてはざらつく終わり方に感じられたが、浅野が過去ときちんと向き合い一歩前へ進む決意をするところで、少し救いがあると思った。

#切ない #ドキドキハラハラ #ダーク

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2021年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯罪者の息子としてのハンデを背負いながら何とか自分の人生を立て直すために懸命に生きてきた健人。
そして兄を恨めしく思い、破滅させようと画策する弟・正俊。
バッドエンドでありながら、最後はほんの少しの希望を残して終了。
父親と兄弟、それぞれの心情に思いを馳せるとスッキリしない部分はあり。

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2021年03月07日

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