あらすじ
デビューから早六年。未だに重版未経験の売れない作家、ホヅミこと空束 朔(からつか はじめ)はスランプに陥っていた。渾身の原稿は全ボツになり、売れ線のラブコメを書いてみないかと担当編集に勧められる始末。
そんな悩めるホヅミの前に、ある日、白花 茉莉(しろはな まつり)と名乗る謎の女子高生が現れる。彼女の協力のもと、夢のミリオン作家を目指しホヅミは再び執筆に励むが……!?
「ホ、ホヅミ先生! これは本当に執筆に必要なことなんでしょうか!?」
コスプレさせたり、デートしたり、買い物をしたり。積み重ねていく何気ない日々が、二人の距離を近づけていく――。
拗らせ作家×世話焼きJKの甘々癒やし系ラブコメ、堂々開幕!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あーこれは好きなお話だ。
最近流行りの年の差ラブコメ。
主人公の作家青年の元に女子高生がやってきて家事やらデートやらで親しくなっていく展開はどこかで見たことがあるような既視感があるのだけど、でもこの作者のちょっとした比喩表現なんかがラノベと言うより文芸寄りで、なんだか新鮮な感じがした。
まあ、ちょくちょく挟まれるマンガやアニメネタにはニヤッとさせてもらったけど^^
そしてそんな二人の生活を題材に一つの小説を書き上げるところが一つのハイライト。
だけど本当のハイライトはそのあとに待っていた。
少女に事情があるのは伏線で匂わされていたけれど、その真実が分かったあとの主人公の荒ぶり方が個人的にとても好き。
こう言う想いのお話は大好きなのだ。
少女に想いを伝えるために作家らしく小説を書くのかなと思ったけど違った。
もっと直接的でそっちも伏線があったけどその方法はやっぱり既視感があるなあ。
まあ、その熱さ、嫌いじゃない。
なんにしても読み終わってすっきりと、そしてほっこりと出来て良かった。
それと最後まで読んでから最初のページを読み返すと感動で声が出た。
あと作家が主人公と言う事で物語を書くことやその感想をもらうことに対する喜びや辛さもちゃんと描かれていて、それも心に刺さった。
次巻がでるようなので読みたいね。
巧いんだけどね〜
評価としては低くなる。
内容もストーリーも展開も解るよ?
ただ、余りにも表現が叙述的過ぎて曖昧で、頭の中で理解するの苦労する。
独特の表現方法なんだろうけど、振れ幅が大き過ぎて好き嫌いが分かれやすいと思う。
この巻だけで云えば、不必要な話が多く、必要な話が削られてるので
作品の魅力が半減してる。
勿体無い。