あらすじ
「おいしいね」を分け合える,そんな人に、出会ってしまった。古い京町家で暮らす夕香と同居することになった正和。理由は“食の趣味”が合うから。ただそれだけ。なのに、恋人の華には言えなくて……。
三角関係未満の揺れ動く女、男、女の物語。恋はもういらないと言うデザイナーの夕香。夕香の“まかないが”が忘れられない営業職の正和。食事より彼氏より、研究一筋の日々を送る華。一人で立っているはずだった。二人になると、寂しさに気づいてしまう。三人が過ごした季節の先に待つものとはー。
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Posted by ブクログ
終わり方が消化しきれなかった。批判とかではなく、この感情を理解できる経験値が自分の中にはなかったのかもしれないし、再読したらなんとなく理解できるのかもしれない。
・劇的な展開がある物語ではないが、時々出てくる町屋や空気感の描写が、懐かしさを想像させてくれて心地よかった。
・教授とのやりとりが大学時代の自分の恩師を彷彿とさせた。当時教授は自分のために時間を作ってくれていたのかもしれないと思っていたけど、単なる教授の日々の中に自分との会話があっただけなのかもしれないと感じなぜか心が軽くなった。
・高村さんがやりたいことを見つけたんだと言った時、毎日の生活の中で何かしらの目的を持たなきゃいけないと思いがちな私は、こういうなんとなく始まってしまった時間、これといって確かではないけど目的のある時間(誰かのために料理を作る生活)も後の自分の目的を探す時間に繋がっているのかもしれない大切な時間なんだと感じた。
・華の気持ちはよく分からなかったが、こんなにも何かに打ち込めることや友達との関係が羨ましく、大学時代に自分も学問で何か打ち込めるものがあれば良かったなと思った。