あらすじ
生きるのだ。生きて、漆黒の闇に明かりを灯すのだ―!
天羽藩上士の子・伊吹藤士郎は藩政を揺るがす証文を発見する。
それは豪商と癒着した咎で切腹した父親が隠し持っていたものだった。
藤士郎は証文を江戸に向かう恩師に秘かに託すと、追っての囮となるために脱藩する。
証文のたどり着く先を探るため、異母兄の柘植左京とともに権謀術数渦巻く天羽藩下屋敷への侵入を画策するが…。
青春時代小説シリーズ、第二弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作は暗く重い流れだったが、2冊目は主人公の兄弟も大分世の中が見えてきたのか明るくなってきて、軽く読めるようになった。地元に戻る最後の結末が楽しみとなった。
Posted by ブクログ
若武者達が国の行く末を憂い、命を賭けて正そうと行動を起こす若者達の姿、さわやかだ。
主人公2人の絶妙な会話のやり取りに、言葉に出来ない兄弟愛を感じる。
Posted by ブクログ
202009~10/シリーズ「天を灼く」「地に滾る」「人を乞う」全巻まとめて。それまで何不自由なく暮らしてきた藤士郎のお坊ちゃん然(描写がうまい)としたところにイライラさせられつつ、クールで世慣れた左京、変わらず友誼を持って支えてくれる友人の慶吾と五馬(でもまさかの悲しい展開が…)といった登場人物達が魅力的で面白く読めた。しっかり者で出戻りの姉・美鶴をはじめとした女性陣がたくましいのも良い。なのに、父の咎・真相とかのあたりが、いまいち物足りないというか…。とはいえ、少年の成長時代小説として大いに楽しめる三冊ではあった。