あらすじ
【今日、あなたの大切な人が死んだら? だれもが経験する「大切な人の死」と真正面から向き合った、泣けて笑えるコミックエッセイ】
~結婚4年目、愛する夫が突然死んだ。
3歳と1歳の子どもを残して。
なんの予兆もない晴天の霹靂だった~
夫の突然すぎる死とその後の日々を綴った話題のブログ、待望の書籍化!
心が引き裂かれる痛み、悲しみ、
当たり前の日常を失った絶望。
生きている意味もわからない、
希望も見えない……。
自分の生き方を模索する一年目。
仕事復帰、
過酷なワンオペ育児と子ども達への苛立ち……。
大きな仕事への挑戦、プレッシャーのなか、
初めて子どもの道連れを考えた二年目。
卒園と入学、
ひとりで迎えた子どものハレの日。
自分で稼ぐ覚悟、
子ども達を育て上げる覚悟、
自分の力で生きる覚悟を決めた三年目。
死を考えるほどの悲しみ、苦しみ、怒りを
直球で描いた話題作。
愛する家族がいる人、
別れを経験した人、
孤独とたたかっている人……。
すべての人の心を打つ、
ほろりと泣けてくすりと笑える実話です。
〈本書の内容〉
■第1章 はじまり
■第2章 1年目
■第3章 2年目
■第4章 3年目
■第5章 これから
■第6章 きみへ
〈著者プロフィール〉
せせらぎ
33歳、結婚4年目で最愛の旦那と突然死に別れる。残された子は当時、3歳と1歳の男の子。ほぼ無職の状態で思いがけずのシングルマザーに。気持ちの吐露として始めたブログ「きみといっしょに」は、その飾らなすぎる正直な人柄が支持を集め、人気ブログになる。幽霊の旦那を心に抱え、思い通りにいかない人生と育児に一人向き合い生きている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昨年の後半から、自分に少なからず影響を与えてくれた方々が亡くなってしまった。
悲しいけれど、つらい別れにも意味があるんだと信じたい。だから『今』を大切に生きよう。そんな気持ちを肯定してくれる本。
Posted by ブクログ
読むべくして読めてよかった。
今日から優しくなれるよ。
なんで敵みたいな扱いができたんだろう、
仕事頑張ってる人を労う余裕もなかったけど、
毎日が続くことが確実じゃないんだ。
絶対に後悔しないためにも、
自分の不機嫌を撒き散らすな、後悔させるな。
辛いなら辛いって言えばいい。
恨みつらみでも、感謝でも、なんでもつたえよう、
相手が生きて目の前にいてくれるんだ。
こんな幸せなとこはない。
Posted by ブクログ
喧嘩、別居?、のち突然死したご主人と家族について、怒り、苦しみ、葛藤、辛さ、日常に感謝しながら二人の息子さんと幸せを求めて、ゆっくり気持ちを整えながら、精一杯生きていく三人家族を描いた漫画。とは言え内容は深く、感慨深い。最後の写真にメチャ癒された。せせらぎさんご家族の幸福を願って止みません。ご出版誠におめでとうございます。ご主人が天国で喜ばれていらっしゃいますね
Posted by ブクログ
この本に出会えて良かった。
日頃、些細なことで悩み、
そのことを引きずって貴重な時間を無駄にしている。
くだらないことに悶々と悩むのではなく、
大切な家族と過ごす時間や自分をハッピーにする時間を多く持ちたい。
誰の人生でもない
私の人生なのだから
今を生きよう
泣いた泣いた…
終始泣きながら読みました。
ストレートで偽りのない表現が余計に胸に響く…。
私の母も、ある日突然旦那を亡くした人でした。
当時3歳だった私はお子さんの目線にもなれるし、母親になった今はせせらぎさんの目線にも…。
せせらぎさんの痛みが乗り移ったかのように
胸がしめつけられました。
遠回りでも苦しくても少しずつでもいい…
与えられた人生を大切に生きていかなきゃ!
そう感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
読んで涙が止まりませんでした。
大切な人が亡くなるのは突然で、今ある当たり前は奇跡なんだと気づくことのできる内容でした。
日々をもっと大切にしようと思いました。
Posted by ブクログ
わたしが描く未来予想図は、なぜかおじいちゃんおばあちゃんになってからで。
でも最愛の人と、必ずしも一緒におじいちゃんおばあちゃんになれるわけじゃないと、当たり前のことに気づかされました。
遠い何十年後の未来に目を向けるのではなく、電話したら声が聞けて、姿が見れて、抱きしめてぬくもりを感じられて。
そんな今に目を向けなきゃなとヒシヒシと感じました。
すぐ怒ってしまうので、その間に会えなくなるかもしれない。
いつ、一瞬の間に連れて行かれてしまうかもしれない。
そう思うと、大切な人を今から大切にしたいと思いました。
読んでいて、想像するだけですごく苦しくて痛いのに
よくぞここまで頑張ったと本当に尊敬します。
当たり前の日々が、当たり前に過ごせることを奇跡だと思い、これから大切に生きていきたいです。
Posted by ブクログ
すごく心に残った。読んでよかった。
筆者は、夫、子供2人の4人家族。普通の生活を送っていたのに、突然、夫が亡くなってしまった。
今までの普通が、もう戻らない。当たり前は奇跡なのだと痛感した。
私も、過去、ああすればよかったと振り返り、悔やむことが多い。悔やんでも仕方ないとわかっていても、考えてしまう。この本は、そんな気持ちに寄り添ってくれた。
過去を振り返ってしまうけれど、それでも今を大事にして生きなければと感じた。
以下、印象的だったこと。
・行き場のない想いを壁にぶつける
・3人でいるのがいや
・神なんていない
・ずっと泣いている
・考えたって仕方ないのに
・死を許した。そうすると、どうせ死ぬなら、死ぬ前にやりたいことがでてきた
・笑っていたらラッキーとかチャンスとか絶対にまわってくるから、笑っていること
・前を向くためにやること。無駄にしないこと。他人は他人と割り切る。
・大丈夫だよ!言霊
・半年たつまで毎日泣いた。
・あとは繰り返すだけ。50年ほど
・まーくんが亡くなった日。自分のご褒美日にする。素泊まり七万の高級ホテルへ。1日15万
・命日に8分22秒の動画!
・心理のプロでも、死別者の気持ちは経験しないとわからない
・行政の力、助けもある
・みんな力になっている
・大切な人が亡くなると、想像を絶する地獄。心がごっそり持っていかれる
・もしも願いが叶うなら。何度考えたことか
・辛い精神状態。ベビーシッターなど。すべて1人でやらないといけない、から1人でやらなくていいになった。心が軽くなった。助けてもらえると知ったら、自分でできる不思議
・夫婦といえど別の道
・あと○時間で死ぬんだと思って生きてみる
・墓参りの奇跡。雨が止み、大きな虹がでた。ずっと見てると言われた気がした
・失ったもう決して手に入らないものを考えて、涙が出る。誰だってそう。私だけじゃない。
・笑って生きていくと決めた。なによりまーくんと出会えた私のために
・当たり前の日々が当たり前に過ごせること。それが何よりの奇跡。それが何より大事
・見送るために夫婦になったんだよ。誰とともに生きても、必ずどちらかが先に死にます。あとは全部引き受けるから。お疲れ様でした。
・誰のために生きるのか。まーくんのために生きようと決めました。私が幸せになることがまーくんが残してくれた意味になる。無駄にしない。しょぼくれた人生にしない。
・物事にはいろいろな要因があって、一概にああすればよかったで終わらない。できなかったんだし、したくなかったんだし、仕方ないんです。それでもしてしまう後悔があるのであれば、その後悔は次にしないための反省にすればいい。毒ではなく、薬にしよう。次への、誰かのための。
・人生は一瞬で表情を変えます。幸せなんて、終わる時はあっという間もない。一本の電話、一瞬の出来事、医師の一言。それまではいつもと変わらない日々を過ごしていたはずなのに、ある瞬間を境に人生がひっくり返ります。どんなにあがいても、悔やんでも、嘆いても、それより前には戻ることができません。終わり方は選べない。だからこそ、それまでが大事なのでしょう。テレビゲームのRPGと同じ。楽しかったのは過程。目指してきた終わりがあっけなかったとしても、過程を楽しんでいれば、いつ死んでも「楽しかった!」で終わるはず。
・生きるとはどういうことなのか。生きる意味とは何なのか。生きると言う事は、誰かに影響与えて、与えられた人の中に行き着くことだと思う。人とつながり、何を残せるか。それが生きたと言うことなんだと。自分が死ぬ時、残されたものが1つでも多くなるように、つないだものが1つでも多くなるように、それがさらに遺される者の心の糧になるでしょう。
・人生に次なんてない。今の自分が全てなのだと今を生きるようになりました。
・大丈夫だよ。あなたならやれる。守るべきものがある。守ってくれる人がいる。あなたは強い。絶対大丈夫だから。
考えさせられた
あちこちのレビューで正反対の感想を見かけたが、私自身はいろいろ考えさせられる作品だった。
突然の夫の死。それも最後が看取れなかったのはかなりのショックだろうと思う。
もし自分が同じ立場に立ったら、殆どの人はこの作者と同じような行動をとるだろうと思われる。
どんなに理性や論理的であっても感情がある人ならそうだろう。
後はそれがどこまで続くか、の差ではないか。
この作者は年が離れた、精神的にもかなり夫に依存した生活を送っていたのだろうと思う。
だからこそいつまでも悲しみを引き摺り、心の整理がつかなかったのだろう。
自分も同じ状況になったらどうなるか、それはなってみないと分からない。
Posted by ブクログ
号泣。(目腫れる)
自分も小さい子供がいるのでより辛さが染みた。
正直な言葉で語られた、死別者のエッセイコミック。
作者の言うとおり、大切な人を大事にしよう。当たり前が当たり前にあると思わずに。
今後、家族揃って過ごしてたあの時以上の幸せを感じることなんてない、ってわかって生きていくのってキツイなぁ。抱えるしかない、というのも。残された人は、地を這うように悲しみの中をとりあえず生きていくしかない。少しずつ少しずつ変わっていく。
Posted by ブクログ
大切な人と死別した後の心の変化が言語化されていて、未知の世界だけれど想像して共感できる部分だけでも涙が出そうになった。旦那さんが死んだことは変わらないから、それを抱えて生きていくしかない。本当にそうだなぁと思った。
子どもたちはどうなんだろう
最愛の家族と早くに死に別れてしまうことは、本当に辛くて苦しかったことだろうと思います。
読みながら、何度も泣いてしまいました。
しかし、ひとつ気になったことがあります。お子さん達のことです。
基本的にこのエッセイの中では、作者さんの辛い心境が綴られており、お子さん達がどのように感じていたか、などの視点は欠けていて、お子さん達も義母や友人などと同じ第三者とあまり変わらない描かれ方がしているように思います。
このようにつらい状況の中で、親として子ども達に接するのはとても酷なことかと思います。
それにしても、子ども達が父親の死や、母親が病んでいることに傷ついていることへの配慮や、子ども達も同様に、ひょっとしたら母親以上に傷ついているかも、というような意識があまりないように見られました。
作者視点では共感しましたが、子ども視点で見てみると、少しその点に疑問を抱いてしまったので、この評価にしました。