あらすじ
虐待、妊娠、逃亡、潜伏……。その内容が衝撃的すぎたことからフィクションの小説と誤認された黒人少女の手記。実話だと証明されたのは、執筆から120年以上も後のことだった――。全米で大反響を呼んだノンフィクションノベルのコミカライズ最終巻。ドクター・フリントの虐待や嫌がらせから逃れるため祖母の家の屋根裏に潜伏することになったリンダ。はたしてリンダは自由を獲得することができるのか!? そこには思いもよらない結末が待っていた。
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Posted by ブクログ
やっとのことで奴隷制が残る南部を抜け出し、北部にたどり着いたリンダだが、北部ですら黒人差別は同じようにあるのだった。
当たり前のように、差別的な言葉を放つ人たち。きっと私もその環境にいたら同じようにしたことだろう。そんな中でも、心から思い遣ってくれる人を尊敬する。
たまたま目について読んだ本書だが、今まであまり考えたことのない黒人奴隷のことを知るきっかけになった。他の黒人奴隷についての本もぜひ読まなければ。
Posted by ブクログ
奴隷が当たり前の時代では、奴隷が自分達とおなじ感情があると思っている人が少なかったのかもしれない。
まるで馬や牛、犬や猫のように労働として、ペットとして扱われていた事実が読んでて苦しかった。
彼女の過ごした日々は、幸せな瞬間もあったからこそ、苦しさがとてつもない地獄のような感覚になった。
屋根裏で過ごした日々は彼女にとって永遠の感覚だったのではないか、
我が子のためなら母は強くなると言うが、本当に自分はそこまで出来るのか、
そんな人としての強さを見て自分の弱さを知った本でした。