【感想・ネタバレ】溺れる花火 1のレビュー

あらすじ

夏が近づいてきた頃、泳太はいつも通り小秋の見舞いのため、海沿いの病院へと赴く。昔から体の弱かった小秋は、浅い関係のまま付き合い続けていることに負い目を感じていたが、泳太は十分に深く付き合っていると信じていた。そんな中、小秋とよく似た雰囲気を持つ彼女の従姉妹・夏澄と出会い、泳太の心は揺れて…。峰浪りょうが紡ぐ恋と欲望の物語!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 購入済み

女の心理に潜む魔性を描いた作品

女性の奥に潜む執着心や、したたかな情念の怖さを、静かな田舎町の夏の終わりの儚い美しさと対比させて描いた秀作です。
なんだかんだ理屈をこねても、シンプルに考えれば、女たちに翻弄される男の方が悪いと結論づけられるが、だからこそ裏切った時の女性の怖さが身にしみます…。
最後に主人公が見たのは救いなのか、業なのか…。人の愚かしさを感じます。
別作品『ヒメゴト』の未果子のように、本性ではずる賢くしたたかで計算高い、女の業を背負った人物を描くのが上手いです。その逃れられない業から、彼女たちが贖罪される作品を見てみたいです。

2
2015年08月18日

シリーズ作品レビュー

「青年マンガ」ランキング