あらすじ
十年後、一緒にギリシャに行こう。もし別れてても、そのとき一人身だったら、里奈の三十歳の誕生日にフィロパポスの丘で会おう――二十歳の私に、和真は言った。ギリシャ神話が好きだったことがきっかけで付き合うようになった私たちは、そんな夢を語り合った。そして今日がその日。私は今、アテネにいる。大学卒業を待たず別れてしまった彼と再会したのは二年前。以来、メールを交わすようになり、いつしか私の胸には淡い期待が育ち始めていた。果たして彼は来るだろうか…。恋愛アンソロジー『運命の人はどこですか?』収録の傑作短編。
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Posted by ブクログ
6人の女性作家が書いた短編集。普段読まないタイプの本だけど、先週のZoom飲み会で友人が紹介してくれたので読んでみました。
正直、西加奈子さんの話はイマイチだったけど、それ以外はそれぞれが全然違うテイストですごく面白かった!そこまで恋愛要素強めでも無いし、恋愛モノに興味無い人も楽しめる作品だと思います♪
柚木麻子さんのは、段々相手の事を好きになっていくドキドキ感が伝わってすごく面白かった。この話を一番最後に持っていくところに編集者のセンスも感じました♪1話目の飛鳥井千砂さんの「あれ?こういうテイスト??」もなかなかスパイスが効いてて面白かったし(笑)、一番本のタイトルに近い彩瀬まるさんのはめっちゃほっこりしたし、瀬尾まいこさんのは単純に文章が面白くて、かつ微笑ましい感じで嫌されました☆
南綾子さんのも、割とめんどくさい事が嫌いでは無く、興味のある事に対してはいつも全力投球の僕とは違ったタイプの女の子が主人公で、何でもすぐめんどくさがる人の気持ちがちょっと理解出来て面白かった♪
絶対に自ら進んで手に取るタイプの本では無いけど、たまには普段読まないタイプの本を読んでみるのも良いものです☆
Posted by ブクログ
お気に入りの作家、飛鳥井さんと柚木さんの作品が読みたくて購入。目当ての二人の作品は安心の面白さ。彩瀬さんと瀬尾さんのもよかった。運命の人、ていうとつい恋愛関係かと思っちゃうけど、それだけじゃないですよね。