あらすじ
夢を叶え孤独に壊れ続ける芝と、夢を諦めて社会的には成功した大島。夢に青春を食われた二人の、身をよじるほどの嫉妬、羨望、そして侮蔑――暗い激情の奔流に飲み込まれる著者の最高傑作!
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Posted by ブクログ
奨励会の話は聞いたことがあったので、その目線で苦悩を読めたのが良かった。強者がいて、自分の位置を突きつけられ、上を見る理由が問われているプロ棋士の視点も新しかった。自分は電車の男だったな、と思った。早指しなら深刻でなくても、正解が分からないことの思考の鈍化は、はまると抜けだせない気がした。
Posted by ブクログ
続けていたら、やめていたら。今の選択を肯定できるだけの強さも自信も無いけど、選んだ選択肢を信じて進み続けるしかない。道が別れようが同じだろうが、結局戦う時はひとり。でも最後の台詞好きだなあ、二人とも将棋を続けていたら出なかった言葉な気がする。
Posted by ブクログ
2026.05.13
好きな作家さんなので迷わず手に取ったものの、前半は将棋に疎いせいかあまりピンとこず、状況やシーンが急に変わったりするので何度も読み返した。
後半は打って変わってあっという間に読み終えた。
前半はいうならば芦沢さんっぽくなく、後半の大島編は、これこれ!私の好きな芦沢さん!という感じ。大島編にはエンタメ要素があるのでメリハリもあってよかったのかも。
表紙は芝なのか大島なのか。少しでも動いたら刺さりそうな棘のある鎖にがんじがらめにされているところを見ると、奨励会のやめ時がわからず、ずるずると目の前のタスクを淡々とこなすだけになっている、身動きの取れない、とらない、芝なのかなあと思う。
最近将棋にまつわる他の小説(盤上の向日葵)を読んだところだったので単純に比較してしまった。
芦沢央さんの本はいつも文庫化したら買うが、こちらは再読はしないかも。好き嫌いが分かれる作品だなと感じた。