【感想・ネタバレ】だから私はメイクするのレビュー

あらすじ

おしゃれ、好きですか?

大好きな人も、苦手な人もいる「おしゃれ」。
本当は楽しみたいはずなのに、社会から要求されているうちに、嫌になってしまった人もいるかもしれません。

化粧、ダイエット、エステ、整形、ロリータ、パーソナルカラー診断、育乳……。
さまざまなジャンルのおしゃれに心を奪われた女性たちが、ファッション・コスメへの思い入れや、自身の美意識をつまびらかに綴り、それぞれが「おしゃれする理由」を解き明かす匿名エッセイ集です。

本書籍は、劇団雌猫の大人気同人誌『悪友DX 美意識』のグレードアップバージョン。
同人誌収録エッセイを大幅加筆のほか、インターネットでは言えない切なる思いをつづった新作エッセイももりだくさん。500名以上に行った“美意識アンケート”の回答や、TBSアナウンサー宇垣美里さんと、数々の媒体で活躍する雑誌で活躍する美容ライターの長田杏奈(a.k.a おさ旦那)さんのインタビューもまじえて、外からは見えない、それぞれの人生観を明かしていきます。

『浪費図鑑』の劇団雌猫がプロデュースする、現代女性の「美の肖像」。おしゃれをする自由、そして、しない自由を謳歌する彼女たちの肉声にぜひ触れてみてください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

思った以上に面白かった!オシャレな人は、最初からオシャレだったわけじゃなくて、何かきっかけがあってオシャレになっていった人だったんだとわかってなんだか安心した。

個人的には「デパートの販売員だった女」が印象に残ってる。気づいたら美しく変わってたって感じるの、めちゃくちゃ嬉しいんだろうな。

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2019年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これを原作としてコミカライズされた漫画『だから私はメイクする』がとても好きで、原作を読みたいと思っていた。
原作も思った通り素晴らしかった。同人誌の方も読みたくなった(どんどん原形に近づいていく笑)

はじめに、に書かれている、
『自分のためにするおしゃれも、他人のためにするおしゃれも、まだスタンスが定まらずに模索するおしゃれも、すべてはその人が「どうありたいか」と結びついた、その人ひとりだけのためのものに他なりません。そして、誰かがおしゃれをしたい理由、したくない理由を掘り下げることは、その誰かが「どうありたいか」を知っていく過程でもあると思います。自分の「好き」をつらぬいた格好も、世間の「ウケ」を狙った格好も、その人の生き方の表明である限り、ひとしく美しく、そしてめちゃくちゃかっこいいものなのです。』という部分が好きだった。

とはいえ私は上記に大層頷くものの、果たして私が普段している格好や化粧が、私の「生き方の表明」になっているのか、私自身が「どうありたいか」を知ってもらえるものなのか、と問われると自信をなくして首を振るしかないのが残念に思えた。
『会社では擬態する女』ほど割り切れず、毎日自分が1番好きな格好で職場に行く準備をするわけでもなく、推しに使うお金と最低限の貯金を抜いた少ない給料の中から、自分はどこまでやるのかと、まずは向き合わないといけないんだな、と思った。

デパコスなんか片手で足りる機会しか買ったことのない私でも、作中に圧巻で並ぶブランド名やアイテム名にはワクワクしたし、「なんか今日はいい感じになったな」とテンションが上がる日もあったりする。
毎日120%で頑張っても、ほんの一握りの人生のハレの日だけ頑張っても、どんな日だって頑張らなくてもいい。それを自分で決めていい、変えてもいい、というがたくさんの人の美意識を垣間見て思えてよかった。

宇垣さんがインタビュー内で語られていた、
『好き勝手に品評される屈辱も、「らしさ」を押し付けられる息苦しさも、人格を無視される絶望も、全部私が持っているもの』という宣言が素敵だった。みんながみんな好きな格好をして、その好きな格好をそのまま「あなたはそれが好きなんだね」と受け止められる日本に、世界に、早くなればいいのに、と強く思う。



でも、パーソナルカラーは気になるなぁ
骨格診断も
手帳のウィッシュリストに2年続けて書いたこれらを、5年寝かせないうちに実行したいと強く思った。

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2023年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく面白かった。何のためにメイクをするのか、自分のためでも他人のためでも目的のためでも、メイクしなくても良い。いろんな価値観の人がいて、人それぞれ良い。自分ももっとこだわってメイクしたいと思った。誰が呼んでも響くエピソードがあるんじゃないかと思う。


・凝ったメイクをしても、その自分の顔を見るのは自分より他者の方が圧倒的に長い。が、ネイルは自分が一番よくみる。っていうのにわかるってなった。指先は自分が思う以上に目に入る。

・「強い女になるため」メイクをしているという話があって、軟骨ピアス開けた時から感じていることが言語化されてる感じがした。何か理不尽に攻撃されても、「いやでも私は軟骨にピアス開いてるし」って思うだけでちょっと気持ちが強くなる。毎晩お風呂で耳が光るのを見るたびご機嫌になれる。

・「メイクというのは、選ばれた人間だけが使えるタイプの魔法ではなく、技術や理論の確立した汎用魔術なのだ。」

・「痩せている、太っているで人を判断しないと言う人も、そんなことに振り回されるのはバカバカしいという人も、結局みんな体を使って自己表現している。」

・「自己肯定は最大の美容液。」

・パーソナルカラー診断、骨格診断、資生堂のパーソナルメイクレッスン受けてみたい。

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2021年04月14日

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