あらすじ
草野こよりは今年キャリア十年のウェディングプランナー。千件近い結婚式をプロデュースしてきたが、ついに自身の結婚式が三カ月後に迫ってきた。相手は美容師の遠藤幸雄。言うことなしの彼氏なのに、なぜか心の中は不安で一杯、気がつけばマリッジブルーに。そこへ、フランスへ修業に行っていた元彼の徳井孝司が提携しているレストランのスーシェフとして戻ってきた。門出を迎える新郎新婦を見守りながら、こよりの心は揺れ続けるが……。幸せになってほしい。そして、幸せになりたい。すべての女子に捧げるブライダル小説の決定版!
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Posted by ブクログ
結婚式当日に新郎が逃げるとか、新婦が現れないとか、そんなのプランナー9年やってて一度も遭遇しなかったけど、でもすごくウエディング業界のことを調べて書いてあるんだなと思うくらい現場にいた人間からしてもプランナーの心の葛藤がリアルです。
お客様のためにやりたいことはあるけど、でもシステムや天気、会社との折り合いの付け方だったり、もうほんとに定番、型通りが1番だとか。
リアルすぎて読んでて働いてて辛かったことをいろいろ思い出して辛くなりました。
(ストーリーは全然アンハッピーではないです)
最後はもっとなんか違う終わりでもよかったかも?
まぁこれはこれでこよりの人生なので良いですが。
ていうか五十嵐さん、リカの作者なの!?
全然作風違う…他の本ももっと読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
自分も長くブライダル業界に携わっていたので、懐かしい思いで読みました。
それこそ事実は小説より奇なり、色々なことがあったなぁー、と。
小説の中にも出てきたけど、口コミで広まっていく業界なので、今の世の中苦労するんだろうなぁ。
大変なことも多いけど、達成感も強く、麻薬のような仕事…
ただ、このラストのような事になったら大変!
この後の仕事に差し支えるのでは?
Posted by ブクログ
ウェディングプランナーが結婚式を挙げるまでの物語。ウェディングプランナーとしては高い評価をされている草野こよりだが、結婚式を前に
彼女はマリッジブルーにかかる。
ウェディングプランナーとしての仕事を通して
ウェディングプランナーならではの視点から
結婚が冷静に捉えられていて面白かったです。
特に新郎の「幸せにします」という言葉に対してこよりが疑問を抱く場面にはとても共感しました。
考えても仕方がないし、
定番の言葉なのはわかってはいるけど
気になってしまう。
しあわせとはなんなのか。
改めて考えることができた作品でした。