【感想・ネタバレ】電車たちの「第二の人生」 活躍し続ける車両とその事情のレビュー

あらすじ

もうとっくに引退していた……と思っていたら、
富士急行や長野電鉄、富山地方鉄道、一畑電車ほか全国各地で、
小田急、東急、西武などのあの懐かしい電車たちが「第二の人生」を送っている。
こうした元大手民鉄で走っていた電車はどうやって譲渡されているのか?
人気の車両は? 維持のための苦労は?……。
“再就職”先となった地方の民鉄と、健気に走り続ける「名車」たちの今を紹介。

■著者紹介
梅原 淳(うめはら・じゅん)
1965(昭和40)年生まれ。三井銀行(現在の三井住友銀行)、月刊『鉄道ファン』編集部などを経て、
2000年に鉄道ジャーナリストとして独立。
『JRは生き残れるのか』(洋泉社)、『日本の鉄道の歴史 全3巻』(ゆまに書房)、
『定時運行を支える技術』(秀和システム)をはじめ、多数の著書がある。
講義・講演やテレビ・ラジオ・新聞等へのコメント活動も行う。

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Posted by ブクログ

地方に行くと、かつて首都圏で見たり乗ったりしていた電車がのどかな景色に不似合いな感じでいるのを見かけたり、また海外で日本の中古車両が頑張っている様子を見たり、メディアで紹介されたりもしてそれなりの感慨を抱く。そんな背景事情を知ることができるかなと思い読んでみた。
しかし、これは内容がマニアック。鉄道に深い興味のない私には難しいお勉強になってしまった。そういえば以前も交通新聞社新書を読んで同じような思いをしたことがある気がする。データが次から次へと出てきて、これが鉄道を知る人が読むうえでの真骨頂なのかもしれないが、私は飛ばし読み。一方で、著者自身の見立てを語りに語り、最後は関係者に聞いたらそんなことではなかったという落ちがあったり、妙に情緒的なところもあったりで、好きなものが相手だとそんなふうになるのもわかるよ、わかるということで。

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2024年09月03日

Posted by ブクログ

#884「電車たちの「第二の人生」」
 第一線を退いた車両が、他社で活躍するのを紹介する記事は多くありますが、いかにも梅原淳さんらしい、誠実な筆致で書かれた一冊であります。特に日本の鉄道創業期に登場した蒸気機関車1号~10号までの消息を辿る部分は、律義さがにじみ出てゐます。

 個人的には、かつて東急⇒名鉄に譲渡された3880系電車が思い出深い。当時二扉クロスシート王国だつた名鉄が、混雑緩和の為に急遽導入したのがそれであります。三扉も珍しかつたが、名鉄では異例の三両固定組成も目を引きました。6000系の登場で活躍期間は短かつたですが......

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2022年07月24日

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