あらすじ
大手石油会社を定年退職した庄司常雄。夢にまで見た定年生活のはずが、良妻賢母だった妻は「夫源病」を患い、娘からは「アンタ」呼ばわり。気が付けば、暇と孤独だけが友達に。そんなある日、息子夫婦から孫二人の保育園のお迎えを頼まれて……。定年化石男、離婚回避&家族再生を目指して人生最後のリベンジマッチに挑む!
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Posted by ブクログ
苦笑い•••が止まらない。
あと5年足らずで僕も定年なんだな。
それはさておき、
この作品は構成が素晴らしい。
僕の父親世代の「男尊女卑」的な価値観を持った男性が、
凝り固まって、ほかの価値観や家族の考えを受け入れられるはずがないように見えたところから、ゆっくり、ゆっくり、解きほぐされていく。
題名通り、その過程を満喫できる、とても楽しい作品でした。
毎日、自分もしんどいけど、ほんの少しでいいから、身近な人を思いやれたらいいですね。
あと、定年後に備えて、1にも2にも、まず、準備。
いやぁ、思い知らされました〜!
Posted by ブクログ
女性ですが、結婚もしていない子どもも産んでいない私ですら、知らない事が多々ありました…お恥ずかしながら。
妻と母親の二面性を背負わされている『女性』を、周囲が理解しようとする事がまずは大事ですね。
お仕事では出世やお給与など、成果があるかもしれませんが、家事にいたっては人から感謝されない限り、何も残らないんですよね。
共働きや少子化が進んでいる今、想像以上に日本の現状は息苦しいと思います。
何はともあれ、家事をこなし、孫と遊んでいるジイジの姿に泣きそうになりました。
Posted by ブクログ
定年オヤジ。女は母性があるから赤ちゃんが何故泣いてるのかわかる、男には無理、などなどまだこんな考えの人がいるのか?と思うのですけどいるでしょうねきっと、いや絶対います。本書は半分読んでもまだこのオヤジは母性が云々と言ってます。期待を裏切らないオヤジです。世の中の頭が昭和のままのオヤジ達に是非読んでほしいです。星を5つつけたかったのですが小説とは言えオヤジがムカつくので1つ減らしました〜!