あらすじ
「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる! 若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
2016/9/12
めちゃくちゃおもしろいわ。
力先生好きすぎる。
力先生みたいな整体師にズバズバ言い当てられたら私確実に泣いちゃうわ。
怒られても労わられても。
誰も私をわかってくれないなんて当たり前のことやし、納得もしてるし、わかってもらおうという努力もしてないし、怒ったり嘆いたりするどころかそう思うつもりさえさらさらないけど、もし誰かがわかってくれたら堰が切れそう。
投げ捨てたと思ってもやっぱり心のどっかにあるこのわかってもらいたいという業はなんなんやろう。
ホンマに先生おらんねやろか。
腰も肩も足も心もホンマは痛いねん、私。
Posted by ブクログ
最後まで目の離せない展開。
整体氏と記者のやり取りもとても面白いです。
王子様とストーカーの違いって・・・
いままで当たり前すぎて気にしなかったことにハッとさせられる内容でした。
Posted by ブクログ
近藤史恵「茨姫はたたかう」、合田力接骨院シリーズ№2、2000.6発行。今回は、マンションに住む久住梨花子24歳がストーカーに悩まされ、そのストレス解消とストーカーの逮捕に合田先生が一役買う物語。マンションの両隣の女性、イラストレーターの坂下早苗、ホステスの桐生礼子との梨花子の付き合いが面白かったです。
Posted by ブクログ
最初、気に食わない感じの優等生の子の話かと思ったが、途中からこうどんどんキャラクター達に引き込まれていきました。梨花子、気に食わないと思ったけど、自分を守るのは自分だけと実感した梨花子に衝撃を受けた…。私もそう思っている節がある。どこかで実感してこの罠から抜け出さなくちゃ…!
そして力先生がかっこいい!というか、近くにいてほしい。通いたい(笑)
最後の梨花子の印象変わりっぷりは若干面白いけれど、とても清々しい気分で終われた本でした。
しかし、近藤史恵の本でシリーズ途中で読み出しちゃった本2冊目だな…シリーズ物は頭から読みたいのに、シリーズと気づかず途中から読んじゃうことが多すぎて…。。