あらすじ
刀城言耶が祖父江偲らとやって来たのは海と断崖に閉ざされた犢幽村。
そこで次々と起こる不可解な殺人事件は、村に伝わる「怪談」をなぞるかのような様相だった。
刀城言耶は「怪談」の解釈の奥にある事件の真相に迫るのだが……
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
4つめの怪談話がとにかく怖くて「黒いひょろ長い胴体がグネグネしてた」ってのが、実際は 爺さんが3人肩車してバランス崩してグラグラしていただけと思うとかなり笑える。
Posted by ブクログ
いくつもの仮説が出され、そのたびにウンウンと思うが実はそうではないというのが続いて、一体真実はどうなのともどかしい。
それにしても怪談は怖いし、後味ももやもやしたものが残る。とりあえず夏の間に読んでしまえてよかった。
Posted by ブクログ
今回も500ページ超えで、読み応えがあった。
連鎖殺人事件ってのは初めてのパターンや!
最後の犢幽村の人たちが忽然と消えたのがゾクゾクとして良い!!
Posted by ブクログ
海沿いの村に伝わる4つの怪談と、それになぞらえたかのような4つの殺人事件に刀城言耶が挑む長編ミステリー。
怪談の語り口の怖さと、後味の悪さが良い。
謎解きを編集者の前だけで行い、犯人を公にしないというのは珍しい探偵。
刀城言耶シリーズは「刀城言耶による小説」ということを利用した叙述トリックや、前提を大きく覆すトリックが使われる事が多いが、今回は叙述トリックはなし。また、価値観が崩れるような大きな真実はあったが、今回は殺人事件についてではなく「唐食船」の謎についてであった。
Posted by ブクログ
事件が始まる前までの、四つの怪談の描写に力を入れている感じで、事件は何も解決しておらず消化不良。
御堂島警部が理解のありそうな人物なのに、もう少し事件の解決についての詳細を出して欲しかった。
祭や村の様々なことばかりがメインで、ミステリー色が薄く、密室のトリックの証明がなかった。
また、勝手についてきて勝手に文句を言って、他人の恋愛事情に首を突っ込む祖父江がウザかった。
新作なので少し楽しみだったが、結の部分が甘すぎてガッカリした。
ミステリーよりもホラー的要素がとにかく多いので、そっちの方が描写が強かった。