あらすじ
【メス(オメガ)を演じる兄(アルファ)】かつて弟を犯してしまったユキは、大きな大きな秘密を抱えていた。――”兄弟間で起きた性的暴行事件――、その結果が足音を立てて追い掛けてくる。” 学生時代に結ばれたカナエとオウギ。ハッピーエンドの続きは同棲生活に、駆け出しの仕事。全ては上手くいくのだという理由なき未来への信頼があった。しかしオウギが事故に巻き込まれることによって、光り輝く日常に暗雲が立ち込める。歯型にまみれた被害者、駆け巡るネットの噂、そして謎の香水。オウギはカナエとの幸福に前進をするつもりでいながらも、一つの過去へと導かれていく。衝撃の事実を目前とした時、知りたくもなかった全てが暴かれる。 「皆が妊娠させたい男子」の激震から2年以上の歳月を経て、待望の続編。 αに襲われた歯型だらけのβたち。Ωの発情期に誘発されて暴力的になるα。発情期も持たず、またそれから影響も受けないβ。起きないはずのことが次々と巻き起こる、これぞ『オメガバース・プロジェクト』の真骨頂。
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愛とか、恋とか、分かり合えるとか、信じあえるとか、耳障りのよいものはすべて崩れていくような、あの感覚を再び。
『さよなら恋人、またきて友だち』の待望の続編!
ミステリー要素がマシマシの今作は、あの騒動の後二人暮らしをしているオウギとカナエに、兄のユキが偶然関わってきて、それはもう前回と同じく
ぐちゃぐちゃの愛憎劇になるので、前作が好きなら必ず見てほしい作品です!
番になったことでフェロモンが激減し、番のオウギをヒートさせることができないカナエ。それでも二人は愛し合って幸せなはずだったのに、
オウギが他人のフェロモンに惑わされる事件発生…!?
謎のΩの香水を巡る事件に、違和感を感じて足を突っ込んでいくオウギ。
Ωβαの枠を超えてカナエを愛しているはずなのに体が…という、前回のハヤトとゆうくんの悩みを、今度はオウギが被ることになるのが個人的に好きです。
そして前回同様、衝撃的すぎて、もうこの物語はどうやって終わるんですか?という回収不可能なレベルの風呂敷を、最後に美しくたたむラストのカナエとオウギの言葉は、いい大人でも大号泣します。ぜひ見てみてください。
感情タグBEST3
タイトルはそういう。
オウギのターン。と作者さんもあとがきに書かれえていましたが、彼の心情の爆発のようなものを感じました。元作品では彼はそういう感情を押し隠そうとしていましたが、この巻ではさらけ出してきます。それは幼いながらも真剣な恋だった恋人のカナエが姿を消し、本当の原因もわからず大人たちの噂話でカナエが酷い目に遭ったようだと。抱えきれない思いに彼の心は壊されて行き心配した両親と自らの願いで恋人との思い出を隠すことを選んだオウギ。カナエと再会して番になり記憶が少しずつよみがえる。オウギは今度こそカナエをしっかり守りたい。その為だったら害する者は徹底的に容赦しない。
カナエに自分のことが本当に好きかと、こんな黒い部分も持ってるのにとオウギが問い、それを含めてオウギが好きだと答えるカナエのシーンがとても好きです。ここはぜひ素晴らしいカナエのセリフを読んで欲しい。
買ってよかった
悩んだけど読んでよかったなぁと思う
作者が構成や人物の作り込みや心情の変化に向き合ってることが伝わってくる…と私は感じた。実際はわからないけど笑
ラブラブハッピーふわふわ幸せ、って話ではない。
読後感はパレットの上で黒や灰色の絵の具に滲んだパステルカラーみたいな感じ。その読後感を受け止められる自分に驚く。そういうお話。
続くとのことなので、ゆっくり待ちたいと思います。
あと序盤でカナエが笑ってた理由がわかんないので教えてほしいです。
深夜という名の早朝に読んでそのままのてんしょんで書いてるので、まともなレビューではありません。すみません。
はぁ
てっきりおうぎとかなえのいちゃラブ見れるかなーなんて思ってたら重すぎた…
とにかく胸くそ悪かった
ユキがなんか被害者ぶってるのが(そんな訳でもないかもしれないが)腹立つんですよ
妙に開き直っておうぎと話してるのもいらっと来るんですよ!
ルカ出したらそらおうぎも何も言えんくなるし、
悪者???いやいや、悪者はユキ以外いないからね?
おうぎ悪者にするのお門違いよ?
もう永遠におうぎとかなえの前に現れないで欲しいわ
前作があまり好みではありませんでしたが、
まとめて購入していたためこちらも
読みました。
カナエたちのその後も見れて
良かったと思う反面どういう感情?と
理解できないような場面も多々あり、
ハマりきれませんでした。
重すぎる
後味が悪い....前作は好きなんですが、これはさすがに....報われなさすぎる。前作が好きで読もうとしてる人は気をつけてください。
ヒート状態だったからといって幼いカナエをレ◯プして孕ませてしまったのに、その子供をカナエの同意なく勝手に知らないところで育てていたところに虫酸が走りました。
ユキがどのように騙したのかは分かりませんが、カナエは堕ろしたと思い込んでいるんですよね。カナエや番のオウギのことを思うと可哀想です。
他のレビューではオウギを悪く言うコメントも見かけましたが、なぜユキではなくオウギだけ悪く言うのか疑問です。オウギは腹黒い一面ややり過ぎな所もありますが、今回の一連の行動は真実を突き止めるためにしたこと。ユキが陵辱されるシーンも、少し可哀想に思ったけどオウギを責める気持ちにはなりませんでした。だってユキがやったことも許されるようなことじゃないし、自分の番が酷い仕打ちをされたと知ったら相手に復讐したくなる気持ちも理解できるから。
むしろ医師を使ってカナエのフェロモンを勝手に盗み人に渡したり、あげく堕ろしたはずの子供をカナエに黙って勝手に育てていたユキこそ責められるべきなんじゃないのかと思いました。
ユキが自分が身を売ったお金でオウギとカナエを再会させた話やクラス騒動を静めた話をオウギ達に話したことも恩着せがましいし、本当にこの人はレ◯プしたことを心からは反省していないんだなと感じました。いくら子供の存在があるから犯したことを後悔していないと言ったんだとしても、残酷すぎる。
オメガのフリをしてるのも贖罪だか知らないけど極めて自己満足だし、なのにちゃっかり子供は被害者に黙って育てているしで一番ユキが利己的な人間だと思います。どうしても好きにはなれませんでした。
はたしてこのままカナエは知らないままでいいのか.....ここまでくるとちゃんとカナエも真実を知って、オウギと2人で乗り越えて幸せになるお話が読みたいです。