【感想・ネタバレ】いなかのせんきょのレビュー

あらすじ

さあ、寄ってらっしゃい。鄙びた寒村・戸蔭村でン十年ぶりに選挙があるよ。真面目一徹、村を愛する村議・深沢清春に対するは、実力者を推薦人にずらりと揃えたエリート助役。人は足りない金もない。ないない尽くしの清春が、家族を頼りに打って出た、一世一代の大勝負の行方や如何に!? 地方発、こんな候補でニッポンが変わる。笑いあり、涙ありの痛快選挙小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

Book 1st.を見つけるとおススメ本を必ず買う今日この頃。
旅本を買いに入った銀座店で、「いなかのせんきょ」の
著者サイン本を見つけて買いました。
素朴な表紙がほのぼのしていて最近、荻原浩著
「オロロ畑でつかまえて」という田舎本が
面白かったのも手伝いました。

政治だ、選挙だに、恥ずかしながらあまり興味が持てない私。

それがこの本の中で、選挙というものに引き込まれて行きました。

なにかをよくしたい!
政治家の先生程の知識・学歴・家柄がなくてもその気持ちを
かねがね強く持っていて、土地の人たちからの人望もあった
イチ村民がまさかの選挙に候補者となるところから物語は始まります。

独特の田舎訛りに素人らしい言動と思いつきが可笑しくて、
ニヤニヤしながら一気に読んでしまいました。

村長への候補者が2人だけっていう設定もよくて、
それぞれの陣営に深く入り込む事ができました。

たわいもない選挙戦(?)とも言える、気楽な読み口で
したが、サラサラ楽しく読めてヒットでした☆

あとがきに辿りついたら、なんと、ほのぼのの神様
と内心崇めている荻原浩さんが書いていて、
その萩原さんもこの選挙ネタを温めていたらしく。。。
その悔しさ加減にもまた笑ってしまいました。

0
2012年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

来週は参議院選挙という事で選挙にちなんだ小説。
ずっと無投票選挙が続いてきた山村で、村の実力者に推された助役とそれに対抗して出馬した主人公で争われる村長選挙。寂れ、箱モノを作って財政危機に陥った村をどう立て直すのか。補助金漬けで公共事業頼みは日本の縮図。カネなし、支援者なし、組織票なしの主人公が展開する選挙戦は読みごたえあり。文体は講談調&方言丸出しでゆるい感じで、それもいい味出してますが。

0
2013年07月13日

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