【感想・ネタバレ】新人ガール ITIL使って業務プロセス改善します!のレビュー

あらすじ

中堅化粧品メーカーに勤務する友原京子に、ある日、課長から思いもかけない任務が……。
英国生まれのIT運用ノウハウ「ITIL」。
この考え方をビジネスシーンで業務プロセス改善に応用した日本初の小説型ITIL実践の指南書。


本書では、「ITIL」というITのフレームワークの考え方を利用し、業務プロセスの改善を行う方法を、小説風の物語をメインにわかりやすく解説しています。考え方を利用しているだけなので、ITの知識は不要というのがポイントで、「つまみ食い」「いいとこどり」で使えるのが特徴です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【気になった場所】

ITIL(Information Technology Infrastructure Library)
→ITサービスの運用・管理の好事例集

ITIL(アイティル)が支援するもの
・ビジネス指向の価値提供
・コスト/リソースの最適化
・業務の効率化

ITILの登場人物
顧客→ITサービスにお金を出す人
サービスプロバイダ→サービスを提供する内部組織
ユーザー→サービスの利用者
サプライヤ→サービスプロバイダを支援する社外の組織


ITILのアプローチとそれを実行するためのプロセス
◆サービスストラテジー→全体方針と戦略
◆サービスデザイン→業務設計
◆サービストランジション→運営準備
◆サービスオペレーション→運営
◆継続的サービス改善→運営状況の測定と改善

◆サービスストラテジでやること
・ビジョンと目標の確認
・サービスポートフォリオ管理
 →サービスカタログ(サービスの一覧表)の作成
 →サービスの優先度、必要性、新サービス追加の検討
・需要管理
 →過去の需要と未来の予定から、今後の需要を予測
 →必要なキャパシティorリソースの見積り
 →キャパシティコントロールor需要コントロールを策定
・財務管理
 →サービスごとの内訳、月別の実績管理、投資対効果、家禽の考え方などを明確化

◆サービスデザインでやること
・サービスカタログ管理
 →サービスカタログから、サービスの定期的な見直し
・サービスレベル管理
 →サービスレベル案を検討
→顧客やサプライヤとSLAの締結、定期的な見直し
・可用性管理
 →SLAを確認し、可用性の目標値の設定
 →目標値を満たすための活動計画策定
・キャパシティ管理
→SLAを確認し、キャパシティの目標値の設定
 →目標値を満たすための活動計画策定
・ITサービス継続性管理
 →災害時の緊急代替策の検討
・情報セキュリティ管理
 →全社情報セキュリティポリシーとニーズの確認
 →CIAを意識しつつ、ポリシーとルールの策定
・サプライヤ管理
 →下記のポイントを考慮しサプライヤを選定
  ①ビジネス目標を理解し、同じ方向を向いている
  ②投資に見合った価値やサービスを得られる
 →SLAや契約の締結+パフォーマンスの評価

◆サービストランジションでやること
・構成管理
 →CIの情報を一元管理する構成管理簿を作成
 →CIの情報や状態を記録・管理してサービス維持
 →各CIの使用者情報の把握/不使用時の代替策の検討
・変更管理
 →サービスorCIの追加・変更・廃止の実施
 →インシデント/問題の解決予防or目標達成のため
 →変更のための観点や手順、承認手続きを検討
→変更要求(RFC)作成
・リリース管理
 →新サービスをトラブルなく運用開始
  ※リリース計画>レビュー>準備>引継ぎ>実施>初期サポート>事後レビュー
・ナレッジ管理
 →SECIモデル×場の創造
→ナレッジを特定>蓄積方法の決定>蓄積>横展開

◆サービスオペレーションでやること
・サービスデスク
 →ユーザーからの単一窓口を設ける
→インシデント管理・問題管理を実施
・インシデント管理
 →インシデントの記録>カテゴリ化>優先順位付け
 →サービスデスクで対応できれば解決、できなければ関連部署へ引継ぎ
 →既知情報として管理/FAQの作成
・問題管理
 →問題の記録>優先順位付け
 →問題の調査や解決に時間かかるときは対処療法を実施
 →問題を既知情報として管理
 →サービス内容や構成要素を変更する場合、RFCの実施
  ※構成要素=ヒト・モノ・システム・業務プロセス等
・要求実現
 →ユーザや顧客にサービスの内容、利用方法の案内
 →ユーザーが使用状況のモニタリング

◆継続的サービス改善でやること
・サービス測定・報告
 →7ステップの改善活動の実践
  ・ビジネス戦略/ビジョン/目標に対する立ち位置
  ・CFSとKPIの定義
  ・SMARTを意識して測定値の設定
,ルールやフォーマットの文書化・体系化
 →各文書の作成(重要度順)
  ①サービス計画書:サービスの全体像
  ②実施手順:各プロセスごとに作成
  ③マニュアル/申請書/報告書:個々の業務ごと作成
  ④管理簿/管理台帳:各サービスのCIを記録

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2019年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主にITに関連して使われているフレームワークをIT以外の業務にも応用して伝えられなかったが使おうという内容。ストーリー仕立てで具体的なイメージが湧きやすいように書かれている。ストーリーの中では購買担当者の業務改善が描かれているが、それ以外にも応用できる可能性を感じた。

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2016年05月11日

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