【感想・ネタバレ】デザインの誤解 いま求められている「定番」をつくる仕組みのレビュー

あらすじ

長く愛され、売れ続ける商品を生み出す発想とは?人気ブランド『THE』を立ち上げた著者たちが見つけた、ものづくりの方法。世の中にモノが溢れる現代において、私たちは本当に自分が欲しいと思えるものに出会うことができているだろうか? 大量生産・大量消費の時代は過ぎ、いま消費者からも生産者からも求められているのは、長く愛せる飽きのこないもの、すなわち「定番」だ。では、そうした定番商品を新たにつくりだすために必要なデザインや経営とは、どのようなものか。クリエイティブディレクターの水野学を中心に立ち上げられたブランド「THE」は、まさに定番づくりのための製品開発を行なってきた。現場で見えてきたその方法論を大公開!

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Posted by ブクログ

モノには機能があり、その使い勝手を追求した結果、素晴らしいデザインが生まれる。そのモノの有する本質を突き詰める作業の訓練になる。

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2020年10月18日

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定番を提供する「THE」のプロジェクトメンバーによるデザイン論
デザインリテラシーを高めていきたい

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2019年10月12日

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現代において、デザインとは表層的なことを意味する言葉だと誤解されている。その背景には、機能面の差別化に行き詰まり、装飾面(あるいは副次的な機能面)を追い求めてきたものづくりの歴史がある。その結果、世の中はたくさんのモノで溢れかえっている。「どうせなら長く使える『定番』を手にしたいが、何を選んでいいかわからない」そんな時代にゼロポイントとなり得る基準を示そうと、「THE」というブランドを作った。定番を作るプロセスは、「過去を知り、現在を考え、未来を創る」。そこに必要な要素は、「いまあるものを組み合わせて、ぶれないけど柔軟な、ありそうでなかったものをつくる」こと。それはデザイナーをマネジメントできる(デザインリテラシーのある)経営メンバーによって実現する。現代は、経営もクリエイティブが求められる時代だ。

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2017年01月27日

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「定番」の考え。
「THE」のコンセプト。理由。
デザインリテラシー、経営リテラシーのバランス。

などコアな部分は なるほど、そうだなと思えるものが多く面白く読めましたし 多くの世間の人に認識してもらいたいと思うことが多かったです。
ただ水野学さんの前半部分は、「?」と思うこともあり。
日本の車は結局デザインでは外車に劣ると言っておきながらトヨタ車は奇抜ではなくいい、これが「定番」という。。

理想はどこにあるのでしょうか。
世間のデザインリテラシーが向上し、外車のようなデザイン性の高いものが国産でも作られ受け入れられること?
結局は定番で奇抜のないもの?
水野さんの文章だけ、引っかかるものでした。

本著は THEのメンバーである4人の方が順に書いています。
このような形態をとり、さらに全員がデザイナーではなく経営の視点もある人など多視点からの話を読めるので面白く受け入れられる点もありました。

どうしてもTHE製品をプッシュする内容ではありますが、なぜその製品がいいのか、どういう意図で作ったのかを聞くとやはり良さそうと思えます。単なる宣伝の本というより、よっぽどTHEを作るまでのスピリットに自信があり、広めたいのだなと思いました。
私は広まるといいなと思います。
デザインに対する世間の理解が進みますように。

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2016年10月04日

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 “次の世代の定番を作ろう”というプロジェクト「THE」の4人による商品開発の進め方を語る本。

 「定番となる条件」として「形状」「歴史」(支持率×支持期間)「素材」「機能」「価格」を挙げてそれを満たすような商品を意識して開発する。3章では今まであった商品に何かの機能を加えて新しい商品を作り出すことを「イノベーション」としているけれど、実際の開発プロセスを経ると、結局江戸時代に完成されていたものの“再発見”に過ぎなかったりする(ように見える)あたり、「定番」は普遍的な価値を持つということなのかな、と。

 タイトルの『デザインの誤解』は、「デザインってよくわからないから名のある人に任せてしまおう」と、評価を放棄してしまう企業側に投げかけたものだと思うけど、内容からは少しズレているかなと。あと、帯が微妙。

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2016年02月27日

Posted by ブクログ

宣伝なのは分かるけど、タイトルがちょっと釣り気味。

お皿のふちが波になってるのは、ウエイターが持ちやすいからとかまじびびった。面白い。開発秘話という感じなのだけど、一般論に話をもってきてて、ちょっと微妙

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2022年05月27日

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ネタバレ

第6章の中川淳さんのメッセージを、読みたくて手に取った。

以下、引用。
デザイナーではない人間でも、デザインリテラシーは大事。デザインの良し悪しを評価するのではなく、「このデザインはこう見えるが合っていますか」と問いかける役割。


デザインとは、この商品がどんな風にみられたいか、どう見えてほしいかという意図を実現するための手段。

そのリテラシーとは、①デザインの役割を正しく理解すること、②意図を持つこと、③たくさんのデザインを見て考えること、で磨くことができる。

以上。とくに、胸に刺さった言葉を最後に記す。
「自分の見え方すらもコントロールできていない人間が、もっと大きなものをコントロールできるわけがない。」

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2019年01月05日

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物があふれている現代では
単純に必要な機能が備わっているものを作っても
売れなくなりました。

本当に欲しいと思ってもらえる
定番のような商品作りが必要です。

たとえば、清涼飲料水の定番と言えば
コカ・コーラのような。。。

本日ご紹介する本は、
定番商品を新たに作り出すために
必要な考え方を紹介した1冊。


ポイントは
「技術スペック以外のもの」

定番というのは「○○といえばこれ」と言えるもの。
そして、定番とは言い換えれば「長い流行」。

長い流行をつくるための3要素は
①イノベーション
②ありそうでなかったもの
③許容値が高いこと 

イノベーションは技術革新だけではなく、
いままでの生活を変えるような新たなアイデアまで含みます。

ありそうでなかったものというのは、
これまであったものの「組み合わせ」が大きなカギです。

許容値が高いというのは、
時代に合わせるための変化を受け入れても、
本質は変わらない強さがあるということ。


いいものをつくれば売れるとよく言われますが、
「いいものをつくる」の「いい」がさすものが
単純に技術スペックだけではなくなっています。

ぜひ、読んでみてください。

◆本から得た気づき◆
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生き残り続けるには、変化に対応出来るような完成度の高さが必要
安すぎる価格はその商品の本当の価値を伝えられない
モノにとって「らしさ」というのは重要な要素
時代に合わせて機能やサイズや素材を見極め更新することは長く定番であるための方法
「そもそも何?」という問いから始める
かつて企業は「人、商品、お金」、加えて今は「ブランド」が必要
デザインとは、この商品がどう見られたいかと言う意図を実現するための手段
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◆目次◆
第1章 「定番」が求められる時代(水野学)
第2章 世界を変えた定番商品(水野学)
第3章 定番の条件(水野学)
第4章 定番の「形」はどのようにして生まれるか(鈴木啓太)
第5章 定番をつくるためのプロダクト・マネジメント(米津雄介)
第6章 定番を生み出すデザインマネジメント(中川淳)
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2018年03月26日

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自分にとっては中川さんの自分をデザインする、他のデザイナーにどこが良いのか問う。というのがデザイン視点だけでなく必要なことだと再確認させてくれた。

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2018年03月15日

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ネタバレ

定番になるための5つの要素
①形状 ②歴史 ③素材 ④機能 ⑤価格
いいものをつくることでなく、正しいものをつくる。

デザインリテラシーを上げるために
①デザインの役割を正しく理解すること
②意図を持つこと
③たくさんのデザインを見て考えること

デザイナーと対等な関係

デザインマネジメント
デザインの知識を増やす(見て考える)
②自分の趣味嗜好がどこに位置しているかを知る
③デザインそのものに口出ししない
④デザインの目的を明確にする
⑤思い込みを疑う

*THE 株式会社社長 KITTTE THE SHIP

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2016年10月08日

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定番商品をつくるプロジェクト、「THE」ブランドの商品開発を例に出しながら、デザインを中心としたモノづくりについて解説した本。
各章ごとにそれぞれプロジェクトメンバーが執筆。中でも、中川政七商店の社長さんが書いた章は、平易な表現ながら非凡な内容。

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2016年05月12日

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THEのブランド。定番を作ろうというコンセプトをよく理解できた。これから、どう展開していくのか非常に楽しみ!

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2016年03月21日

Posted by ブクログ

デザインとは奇抜な意匠のことだったり、一部の専門家が担うものではないないんだよ、ということを言わんとしていると思うが、各章ごとに執筆者が異なるためか、微妙に重複していたり、論旨がよれていたり。。。

しかし、「いいものをさえ作れば売れる」というものづくり信仰への批判など、傾聴すべき点も多い。

デザインの素人が専門家とどう議論するかという
「デザインリテラシー」の議論は大変参考になった。

この色が…、など具体的な指摘ではなく
「こう見えるけどそれでいいの?」という問いかけをする。
これならできそう。

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2016年03月13日

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