あらすじ

【特集】未来を拓く「ＳＦ思考」停滞日本を解き放て
ＳＦは、既存の価値観や常識を疑い、多様な未来像を描く「発想の引き出し」だ。かつて日本では、多くのＳＦ作家が時代を席巻した。それはまさに、科学技術の進展や経済成長と密接に結びついていた。翻って、現代の日本には、停滞ムードが漂う中、様々な規制やルールが、屋上屋を架すかのようにますます積み重なっている。だが、それらを守るだけでは新たな未来は拓けない。硬直化した日本社会をほぐすため、今こそ「ＳＦ思考」が必要だ。

目次
あの熱狂の果てに（與那覇潤）コロナ禍「8割削減」の恐怖粗雑な計算に踊らされた代償
融通無碍な自民党を刷新しもっと「国民の現実」に向き合え（柿﨑明二帝京大学法学部教授）
30分の旅（柳瀬博一）「流域散歩」で新しい発見をしよう
特集／未来を拓く「SF思考」停滞日本を解き放て
PART 1 「SFと科学は根本で同じ」でも、現実世界はもっと面白い（吉森保大阪大学名誉教授、大阪大学大学院医学系研究科寄附講座教授）
オートファジーを活性化和食で健康寿命を延ばす！（石堂美和子 AutoPhagyGO 代表取締役社長）
PART 2 生成AI誕生で変わる未来今こそ必要な人間の「空想力」（池谷裕二東京大学薬学部教授）
PART 3 産・官・学で進む「SF思考」未来の社会の描き方（編集部）
PART 4 人間の死生観が覆る!? 「意識」を解明した先にある世界（渡邉正峰東京大学大学院工学系研究科准教授）
「大統一理論」「神の粒子」…… 科学」ってSFっぽい?（編集部）
PART 5 大きな物語を失った時代 AIで蘇らせることは可能だ（伊藤錬 Sakana AI 共同創業者 COO）
PART 6 世界で大ヒットした『三体』中国SFから日本が学べること（高口康太ジャーナリスト）
PART 7 SF力は国力そのもの！日本の再活性化に必要な将来構想（片山杜秀慶應義塾大学法学部教授）
胃袋を満たしたひとびと（湯澤規子）北大路魯山人［芸術家］
人材不足で工事ができない!? 通信インフラ現場の苦悩（森川博之東京大学大学院工学系研究科教授）
偉人の愛した一室（羽鳥好之）渋沢栄一「晩香廬・青淵文庫」［東京都北区］
MANGAの道は世界に通ず（保手濱彰人）なぜ、「内向型人間」でも人生が一変する人がいるのか?
世界を覆うリベラリズムの危機日本が守るべき価値観（筒井清輝スタンフォード大学社会学部教授）
拝啓オヤジ（相米周二）
各駅短歌（穂村弘）
シカが蝕む日本の国土「害獣」意識から資源利用に舵を切れ（梶光一東京農工大学名誉教授）
日本病にもがく中国（富坂聰）中国の「取扱説明書」がない日本求められるロジックの理解
“直産”で表面化する産業医問題日本の健康経営の盲点とは（編集部）
つくりびととの談い（山田清機）まずは、とにかくやってみる自由な気風が育む“センス”［加藤精密工業］
検証なきバラマキに終止符を「自分ごと化」で破綻を防げ（加藤秀樹構想日本代表）
時代をひらく新刊ガイド（稲泉連）『古典に学ぶ現代世界』滝田洋一
一冊一会
モノ語り。（水代優）「たまご屋」がつくるマヨネーズ［熊本県菊池市・コッコファーム］
読者から／ウェッジから
表４