あらすじ
世の中の「あえて言語化されてこなかったこと」の核心に迫る!
脳科学者・中野信子氏と開発者・川田十夢氏――共に言語のスペシャリストであり、かねてから親交のある2人による、「言語化」をテーマにした初の書籍!
ときに専門家として、ときに当事者として、
仕事/恋愛/家族/老化・死/芸術/発明/宗教
この7つのテーマに真正面から向き合い、あらゆる知見と心の内を、
豊かな言葉選びで惜しみなく言語化していきます。
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Posted by ブクログ
言語化とはどういう作業をすることなのか、別分野の専門家2人の対話によって話が深められていた。
第6章 発明の「新しいアイデアは半目で生む」は同じことを実生活で感じたことがあったので、同じ人が他にもいて安心した。
同章で、川田さんが中野さんの読解力について3つの象限で解説している。中野さんには「空間に対する読解力」「時間に対する読解力」「人間に対する読解力」があるとのことだった。ここで言う読解力とは、五感で物事を感知し、情報を取り出し、それらを繋げ読み解いていくことなのだと思う。読解力という言葉の認識も広がり、これらの読解力を私も身に付けたいと思った。
両著者、自身の家庭に対する反抗のようなものを感じ、その理由が分からず読み進めていくと最後の章(第7章 宗教)にその答えが書いてあった。この章は特に興味深く、また何度も読みたいと思った。
Posted by ブクログ
脳科学者と開発者の「言語化」がテーマの話。
少々専門的な単語が出てきてわかりにくい部分も少しありましたが、なかなかに興味深く「へぇー」と何度も声がでました。
対話形式なのでラジオを聴いているような感覚、思っていたよりも読みやすかったです。
仕事/恋愛/家族/老化・死/芸術/発明/宗教
と7つの章があり、少しづつ読み進めました。
特に面白かったと感じた部分は
・仕事
立場を守る「ポジショントーク」
新たな人間関係が脳を活性化する
・恋愛
その人は自分の本棚を見せられる人ですか?
・家族
『「ラベルが出来るとホッとする」というのは、拠り所があるというか寄りかかる柱が出来たみたいな。もう不安定に立っていなくていいんだという安心感につながっている気がしました。』
・老化・死
知的好奇心がなくなると人は老いていく
『「私はどう生きたいか」ではなく、「私はどう死にたいか」。その問いが、残された時間の価値を大きく変える。脳が老いをどう受け入れるかによって、生の輪郭もまた変わってくる。』
・芸術
自分だけのマインドパレス
行き過ぎた言語化は野暮
『言語の便利さを頼るあまり、そこからこぼれ落ちちゃうものとか、伝わりきらないものとか、他の曖昧だから伝わっていたはずの他の概念が伝わりきらなくなってきた』
『芸術とはそもそも「意味」をもたないからこそ心を揺さぶるのだ、ともいえる』
・発明
現代人は映像の読解力が低下している
人間に唯一残されるのは「センス」
『現代的な文明に触れていない人たちの方が、いろんなものをメディアとして捉えているというのは、なるほど腑に落ちる部分がありました。』
・宗教
「笑い」で自分に戻っていく
『笑いは、すごく強力な、自分が自分に戻るためのツール。自分に戻るために必要な祈りに似ている』
個人的に「老化・死」「芸術」の章が特に興味深くおもしろかった。
「芸術」でのAIと触媒の話、言語化・芸術の話。共感したり初めて聞く話はおもしろく、様々な立場の人の話を聞くのは興味深いなと改めて感じました。
「発明」では、の映像の読解力と字幕の関連にハッとした。今まで意識したことがなかった視点なので慣れって怖いなぁと感じた体験でした。
「宗教」での「笑い」で自分に戻るというのは、なるほどと腑に落ちた。
様々な分野での言語化の話。全体的に自分にはない捉え方だったり視点だったり、脳科学者や開発者ならではの部分が面白く感じました。
「そんな風に考えたことなかった!」という文章に出会えるのは楽しい。
「脳」つながりで昔流行った「脳の強化書」シリーズを久しぶりに読んでみたくなった。