あらすじ
ハンニバル殿はバアルの恵みを授かっておられるのだ アフリカ・ザマの地で始まったカルタゴとローマの最終決戦! ウティカ、バグラデス川の戦いと連勝し勢いに乗るスキピオとあとがなくなったハンニバル。両者の用兵に国家の命運が懸かる! はたして勝利の女神は、どちらに微笑むのか…!?
...続きを読む
「時は紀元前、戦いに勝ち地中海を制した共和制ローマ。一方、敗れたカルタゴは屈辱にまみれていた。ローマへの復讐を果たすため、若きカルタゴの将軍ハンニバルが立ちあがる。」という、いわゆるハンニバル戦争を描いた歴史マンガ。
ハンニバルの知略に満ちた戦い方は、巻を重ねるごとにキレ味を増し、ローマを追い詰めていく。驕れるものローマに産まれた一筋の希望スキピオは、戦いの中で成長していく。
二人を主軸にストーリーが展開されるのだが、ローマの「貴族と平民の軋轢」や「元老院での政争」なども展開に絡み、物語に厚みを持たせている。
おススメは3巻で描かれる「戦わない戦い」。ローマの周到さとハンニバルの閃きは手に汗握ること必至。
感情タグBEST3
英雄達の後日譚
海外日本を問わず様々な小説で描かれてきた共和制ローマとカルタゴとの戦争の終幕です。
内心ではスキピオの和平交渉で戦争終わった!万々歳!
で終わらせるだろうと勝手に思っていたのですが良い意味で裏切られました。
スキピオの晩年とガイウスのその後。
ハンニバルの最後。祭りのあとのような少し寂しい余韻と共に終幕で最後までしっかり楽しめました。