あらすじ
巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
ドローンの説明とか難しい部分もあったけど読みやすかった
作中人物達と同じように中川さんは本当に見えてないのか?と思っていたのであのオチは驚いた
主人公もお兄さんの言葉の真の意味を知れて良かった
Posted by ブクログ
先の読めないドキドキする展開が続き、次が気になって一気に読み進めてしまう作品だった。
登場人物それぞれが明確な役割を持っていて、物語の中での立ち位置が分かりやすく、ストーリーに集中しやすいのも印象的。
知事や炎上系YouTuberの後日談は無かったがそこが良かったのかも
この物語を通して感じたのは、「人には良い意味での限界がある」ということ。
その限界を正しく自分の中で認識し、進むのか立ち止まるのかを自分で選び、その中で自分にできることを尽くすことの大切さだった。
ただ無理をするのではなく、現実と向き合いながら前に進む姿が心に残る一冊だった。
Posted by ブクログ
ああ言う帯にどんでん返しって書いてあるやつはそんな信用してないから、そこまで期待しないで読んだ。
読みやすかったし、面白かった。
それにしても韮沢の性格中々やばい。
お兄ちゃん事故で失ったの知ってるのに本人にうざいって言って、最後は助け求めるって、大人がやる行動じゃない。
ラスト見て、中川さん本当は目が見えるんじゃないかって疑って申し訳ない気持ちになったよ。
Posted by ブクログ
「無理だと思ったら、そこが限界」
主人公・高木春生とその兄の口癖は、読み始めと読み終わりで違った意味をもつ言葉に感じられました。
限界、と線を引いた先にどうするのか。自分の意思でラインを引くことで、今の自分に出来ることを積み上げて、いつかその線を少し奥まで動かせるかもしれない。
それはハルオにとって、兄の言葉の解釈を転換するためのアリアドネの糸だっただろうと思います。
その上で描かれる最後の3ページには勇気付けられます。
そしてハルオが操縦するドローンから垂れたワイヤーは、要救助者・中川博美にとっても唯一の道標。
読みながら思わず疑ってしまった気持ちと、バックパックを拾い続けたことへの疑問が最後に回収され、ほうっとため息をついてしまいました。
とても読みやすくて、どんどん続きが気になり思わず一気読みした一冊。
あと我聞先輩のアシストすごすぎでは?
Posted by ブクログ
話せない、聞こえない、見えない、全盲のアイドルを地震が起こった地下都市からドローンを使って誘導するお話。
ミステリーかと思って読み出したがミステリーではなく、ヒューマンドラマ。
今の時代だとドラマとかにできそう、と思った。
限界と思ったらそこが限界ー
その限界に到達したときにどうする?
頑張るか別の方法を考えるか。
Posted by ブクログ
ずっと「ドローンと1人」だと思って読んでいたので、実は「ドローンと2人」だったと分かった瞬間はとても驚きましたが、同時に腑に落ちました。
読んでいる途中から「この人、やっぱり目が見えているのでは?」と素直に疑っていたので、その違和感がきれいに回収されましたね。
転落、ネズミ、ドローンロストと、一難去ってまた一難の展開が続きますが、テンポが良く、飽きることなく一気に読み進めることができました。
次は何が起こるのかしら?とワクワクしながらページをめくってました。
私はドローンが身近な存在ではないため、
描写を完全に想像するのは少し難しかったのですが、だからこそドローンについてもっと知りたいと思わせてくれました。
冒頭から繰り返し出てくる「無理だと思ったらそこが限界」という言葉には、意味合いが曖昧に感じられ、個人的にはあまり心に刺さりませんでした。
この言葉の2つの意味合いについても作中で触れてくれているのですが、ん〜、すっきりしない。。。
最後は妹さんも中川さんも無事で、本当に良かった!緊張感のある展開が続いた分、安心感のある読後感が残る一冊でした。
Posted by ブクログ
3.4
ミステリーの有名作
読んでおこうと思い、2026年の1冊目に。
読み終わったあと、あーーーそういうことか、、
と予想できず驚きはあった。
物語はよくできていて、しっかりまとまっている。
読み終わったあとは後味良くスッキリすると思う。
ただ、自分にはあまり刺さらなかった、、
何故か、、自分がミステリーが好きなのはもっと人間のドロドロとしたところだったり、殺人の動機とかそういうことなのかなと、もっとハラハラしたい、犯人は誰なのか震えるくらい裏切られたい
自分はそういったストーリーを恐らく求めているから、今作はあまり刺さらなかったと感じる
幼少期に兄を亡くしたハルオ。自分が兄を助けられなかったことを大人になっても引きずっており、無理と思ったらそこが限界という兄の言葉をずっと自分に言い聞かせて生きてきた。
そんな時、都市開発が進み、障害がある人でも皆が暮らしやすい街。地下に作られた街で災害が起きた話。ここでアイドルと紹介されていた「見えない、聞こえない、話せない」の三重障害をもつ中川さんが、地震によって見つからなくなる。それを主人公がドローンで助けようとする。
ドローンで引っ張って誘導する。単純といえば単純だが問題に何度もぶつかる。
また昔の同級生の妹も失踪。混乱の中中川さんをまずは助け出すことを優先する。
誘導している最中、おかしな点がいくつも浮上する。実は目が見えているのではないか、耳が聞こえているのではないか。疑惑が浮上。
そして最後どうしようもなくなってハルオは言葉で伝えるが通じてしまう。
結果、中川さんは助けられる、
そして、救助され出てきたとき、同級生の妹も一緒だった。何故見えない聞こえない人が疑惑が生まれるような行動をとっていたのか、それは見える聞こえる人間と一緒にいたからだった。
無理だと思ったらそこが限界、兄の言葉が自分への呪縛になっていた。そして実はその限界は自分で決めていいのだということを知る。だが既にそう生きてきたハルオにとって無理だと思ったらそこが限界、諦めないという生き方がしみついていて、中川さんを助けることに繋がった。聞こえるはずのない人に、1ミリの可能性を願って言葉で伝える。普通できることではない。呪縛のようになっていた兄の言葉が、将来的に人を救うことに繋がる。助けられなかった兄、でも諦めなければ人を救えるし、人を助けられるのは人でしかないということを改めて実感させられる作品。
今回の題材で私が感じたことは、やや想像しにくい状況。地下をドローンによって移動するところが長く描かれ、イラストも載せてもらってるが、想像しにくい……
Posted by ブクログ
種明かしがされるまで、2人でいたことには全く気づけませんでした。
妹の話がここで繋がるのか!と驚きました。
探索しているのが人間ではなくドローンであることによって、得られる情報に制限がかかるのが面白いと思いました。
こういう近代都市的なものは、本当にあったらなぁと想像が膨らむので好きです。
ただ、主人公は基本的にはずっと安全圏にいるので、読んでいるときのドキドキ感みたいなものはそこまで無かったかなと思いました。