あらすじ
「間違って生まれた王女」として、王宮の隅にある離宮でひっそりと暮らしてきたロスヴィータ。妾腹ゆえに国王からも娘として扱われず、病弱という建前で静かに薬草を育てる日々を送っていた。だがある日突然、父王から東の辺境を治める騎士・マグヌスへの降嫁を命じられる。聞けばマグヌスは、大柄で寡黙、鋭い目つきと威圧感から貴族令嬢に敬遠され、いまだ独身なのだという。輿入れの道中、ロスヴィータ一行は魔獣の群れに襲われるが、彼女を救ったのはまさにそのマグヌスだった。その剣さばきと豪腕、そして真っ直ぐなまなざしに心を奪われたロスヴィータは、自らの異能力「緑の手」で調合した興奮剤を初夜に持ち込み、情熱を込めて想いを伝え……。やがてふたりは、すれ違いながらも、少しずつ確かに惹かれ合っていく。だがその背後では、異能力は「悪魔との契約」だと断ずる新興宗教・イヴァーリイ教の影が静かに迫り……。
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天然王女がかわいいお話
作家さん買いです。
マグヌスのかっこよさとロスヴィータの天然っぷりの対比がすごくよかったです。
ロスヴィータのはっきりものを言うところがおもしろく、またカルラとの会話のテンポもよくて夢中になって読みました。
一種のコミュ障なのだろうけど、それがまたおもしろかったです。
この辺境領の人々の性質がとてもよくて、いつまでも読んでいたくなるお話でした。
次回作も楽しみです!
薬オタク?
王女さま、かなりの薬オタクみたい
ただ、産まれた時から「間違って産まれた王女」だから使用人以外に
関わる人が少なくて、人との関わりにかなり難があるけど
優しくて頼れる旦那様がいるから大丈夫みたいね