あらすじ
それは濃紺の革表紙に星座が型押しされた、薄い小さな冊子だった。父が文字を書き、意匠と飾り文字は叔父が、細密画は母が描いた。〈夜の写本師〉である三人が彼のために書いてくれたものだ。その『夜色表紙』が消えた。戦争に行くといって家を出た息子が持っていったのか? 訃報のみがもたらされた息子。『夜色表紙』には必ず自分のもとに戻ってくるという魔法がかけられているはず。戻ってこないのなら息子は生きているかもしれない。息子の消息を求め〈護符師〉ヴァニバスは旅立った……。人気の〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ。/【目次】夜色表紙/影の馬/森林監督官/大地女神(イルモア)の罠/あとがき
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Posted by ブクログ
一歩踏み入れると独自の世界が広がり、とても居心地がいい
オーリエラントシリーズの特徴である、静かな世界観の厚みをあらためて感じた
ヴァニバスが心に闇を持つかどうかは明確ではなく、そのため力が発動するかどうかも定まらない
その中で、両親と伯父が与えた「夜色表紙の本」
内包された力が意図されたものか偶然かは判断できないが、必要な時にだけ働くという世界の理が示されているように思う
来るべき時は来るだろうし、来なければ今ではないだけで