【感想・ネタバレ】赤い球体 美術調律者・影のレビュー

あらすじ

巷で“赤い球体”を見た人々が自我を失い、凶事を起こす事態が発生。それは人気アイドルグループM13の新曲に使われた、ある呪われた芸術作品が原因だった。天才的な美術感覚を持つ青年画家・影は、幼馴染みの光、明兄妹の力を借りながら呪物の出所を捜すことに。呪いで歪んだ世界の色を「視る」ことで、黒幕を見つけ出そうとする影だが、悪意は次第に脅威を増してゆき……! 青年芸術家たちの絢爛たるアート・ホラー、開幕。

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Posted by ブクログ

ピクトマンシ-、すなわち絵画魔術というものが文学上にあって、最も有名なものは、『ドリアン・グレイの肖像』であろう。従って、ほとんどのピクトマンシ-は、ゲームに登場するものを含め、「あるものを絵の中に写すことにより、その対象を封じ込めたり操作する」というスタイルをとっている。
本作のなかのピクトマンシ-も基本的には同じなのだが、一種の呪物である負のエネルギーに満ちた絵画を用いる事で、不特定多数に致死的な呪いを振りまくという凶悪なバリエーションを作っている。
これは怖い。作中にも語られているが、今は容易に映像や音、画像がインターネット上でどんどん拡散複製されていく時代だから、もしそういったものがCMなどに使われていた場合、怖ろしい事になる。(誤解を招かないため添えておくがCMにも著作権はある)。
そんな現代社会に、不気味な、絵の悪霊が誕生してしまった。これはその悪霊の物語。ぞくぞくするほど怖く、容赦なく血みどろで、惨い。極上のホラーだった。

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2015年07月13日

Posted by ブクログ

新シリーズのアートホラー。狂気の芸術家・黒形上赤四郎の作品を巡って起こる惨劇。だけどこの禍々しい作品……なんとなく惹かれてしまうのではないか、と思ってしまうのは気のせいかなあ。
絶大な人気を誇るアイドルグループ(どっかで見たような?)の活躍に仕掛けられた、恐るべき罠。「霊的爆弾」って、こんなものやられちゃひとたまりもありません。どこかしらで目なり耳なりに入ってしまうんだから。本当に悪辣極まりない!
事件に対決する影プラスチーム美島の活躍は、応援したくなりますね。そして明かされる影の秘密。これはますます今後の展開も気になるなあ。

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2012年10月23日

Posted by ブクログ

一応ホラー文庫らしいけど、これがホラー?
今更ながらにホラーの定義を見失う。
オカルトでグロテスクな内容ではありました。
でも、別に怖くはなかった・・・。
グロい殺人や絵画の描写よりも、あの芸術家の詩を読んでて何か気持ち悪くなった・・・。
途中まで中々面白い展開で、どうなるんだろと思ったんだけど後半でなんともはや。
幽霊が人に降霊して2人?3人?を殺し、ぐちゃぐち(以下自主規制
あたいの手に負えない内容でした。

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2012年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み進めていくと、だんだん気味が悪くなる。
生々しい表現も多い。
怪奇現象じゃなく、生身の人間の仕業で終るのかと思いきや、
最後は、へ?!って感じ。
続編に期待!

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2012年10月24日

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