【感想・ネタバレ】風起隴西 三国密偵伝のレビュー

あらすじ

『両京十五日』の著者が描く、三国志の裏側で暗躍するスパイの物語

三国時代の中国。魏・呉・蜀の三国統一の戦いが苛烈を極める中、蜀の間諜の陳恭は、偶然にも蜀へ潜入した魏の間諜の存在を知る。蜀の新兵器の機密を盗むために送り込まれたのか? 一方、陳恭から連絡を受けた間諜対策を行う荀?は、機密を守るために戦うが……

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Posted by ブクログ

ネタバレ

両京十五日ですっかり気に入ってしまった馬伯庸の新作で、三国志の後期の史実を背景に、蜀と魏のスパイ大作戦が繰り広げられる。ただしアクション要素は少なく、自国に潜入したスパイを知的に探すミステリ的展開が主で、最後の首謀者判明に至るまでとても面白く、一気に通読できる娯楽作品となっている。多彩な登場人物の構図と中国の土地・風土の把握が導入のネックになるけど、最近よく入れられているハヤカワの人物表の栞(でかいけど)が大変役に立つ。好みとしては両京の方だけど、本作も良く、とてもおすすめ。どんどん翻訳が進むことを願う。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三国志の裏側を描くスパイ小説がル・カレ風らしい。しかも作者は「両金十五日」の方!
というのでワクワクして手に取りました。
スパイがスーパーマン的な働きをしてエンタメに寄るので、作者のあとがきにもありしたが、スパイとしてはフォーサイスの方に近い(フォーサイスも大好きです)しかし悲哀はル・カレ風か。
備玄徳亡き後の諸葛亮の治める時代で、三国志が好きな人にはたまらないですが、魏と蜀がピンとこない人にはわかりにくいかも。

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2025年11月16日

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