あらすじ
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき――百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸大夫が詠んだ歌に秘められた謎。そして“いろは歌”に隠された1000年の暗号とは? 友人の不可解な死に遭遇した、後の民俗学の巨人・折口信夫の若き日の推理が、歴史の深い闇をあぶりだす。江戸川乱歩賞受賞の永遠の傑作! 1980年週刊文春ミステリーベスト10第1位。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩賞の中でも特に傑作ときいて。
柿本人麻呂の言い伝えを解く折口信夫。古典と和歌とパズルの切り口は、正面から切り開く正統派ミステリだった。
3分の2は信夫視点だったけど、現代から夢として信夫をトレースする主人公は不要だったのでは。
その構図がしっくりこないので星マイナス1。
Posted by ブクログ
タイムトラベル専門書店の店長である藤岡みなみさんにお勧めしていただいた一冊。
分野的に疎いところもあり、読書スピードは上がりませんでしたが、逆になかなか濃密な読書時間になりました。
Posted by ブクログ
著者26歳のときの作品らしいが、その膨大な知識量と流麗な文体に驚いた。
『インセプション』みたく入れ子構造になっているのだが、それが少し煩雑で余計に感じた(必要性は解説で理解したが、ほかに回避策はなかったものか)。
物理トリックは後付け感が強く蛇足だったかなと。
Posted by ブクログ
おそらく初めて読むジャンルであろう歴史ミステリー?作品。
折口信夫という名前は初めて聞いたが、柿本人麻呂はもちろん、宇合など少しマニアックな知識も日本史で学んだことを思い出して、物語とは別のところで楽しめた。また肝心の謎解き部分でも、歌の意味やそれにまつわるしがらみなどを紐解いていく過程おいて、歌人の技術がどれほど優れているかを味わうことができた。
ただ、薬を飲んでタイムスリップをするという要素が必要だったのかは少し疑問に思った。単に初めから折口信夫が主人公の物語にしてもよかったのではないだろうか。
Posted by ブクログ
伊呂波耳本反止
千利奴流呼和加
余多連曾津禰那
良牟有為乃於久
耶万計不己衣天
阿佐伎喩女彌之
恵比毛勢須
これ読めた人いますか?
万葉仮名です。
現在にの仮名をふると・・・。
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
そう、ご存知いろは歌です。
これを踏まえてあらすじを・・・。
大学院に通ってる香坂明は、自分の書いた猿丸大夫伝説の論文を斜め読みしていた。
突然、製薬会社の研究員が現れ新薬の助言が欲しいと車で訪ねて来た。
いぶかりながらも研究所に行きそこで新薬は過去幻視効果がある薬品だと聞く。
そして薬を飲むと彼は民俗学の巨人・折口信夫の若き日の中に入ったのだった。
猿丸一族に伝わる猿丸額・人丸額を見せられた、折口信夫。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」百人一首のも登場する伝説の歌人・猿丸大夫が読んだ歌に秘められた謎。
それは、柿本人麻呂=猿丸大夫説の証明になるのだろうか?
折口信夫が、いろは歌・猿丸額・藤枯歌の隠された謎を追のだが・・・。
第26回江戸川乱歩賞受賞作の歴史ミステリーです。(ちびっとSF)
非常に難解です。
猿丸大夫って誰?
俺の場合そこからですから、難しかったです。
百人一首・万葉集・日本書紀・続日本記などなど千年も昔の本から導き出される解答は非常に面白かったです。(知識が無くてもなんとかですが・・・)
難しいけど面白かった本です。