あらすじ
★全世界150万部突破、39か国で刊行されている全米ベストセラーの待望の日本語版。
★考えすぎや不安、ストレスにうまく対処するには「5つの習慣」さえ変えればいい。【第1の習慣】ストレスを管理する。【第2の習慣】時間を管理する。【第3の習慣】心と体を瞬時に落ち着かせる。【第4の習慣】思考や行動を変える。【第5の習慣】「態度」を変える。
★2021年に米国で刊行され、Amazon.comのジャンル1位の常連となったのは、最新科学の力で思考の無限ループ(考えすぎや不安)から抜け出し、脳が冴える習慣がコンパクトにまとめられている点が良かったのかもしれない。本書の原題に『Stop Overthinking: 23 Techniques to Relieve Stress, Stop Negative Spirals, Declutter Your Mind, and Focus on the Present (The Path to Calm)』とあるように、「ストレスをやわらげ、負のスパイラルを止め、心を整理し、今に集中するための23のテクニック」が凝縮した本。本書では「5つの習慣」として紹介する。
★このジャンルの翻訳書は冗長で途中で挫折することが多い。だが、本書は行動心理学修士で思考の無限ループの弊害と対策を研究してきた著者が、最新科学に基づく再現性のある【5つの習慣】を選抜。著者の自慢話やまわりくどいプロセス解説がなくテクニック重視のため、これならできそうと思わせるのが魅力。
★日本人には【第2の習慣】の「トヨタのカンバン方式」や「アイゼンハワー・メソッド」(緊急・重要マトリックス)を使ったストレス解消法が新鮮にうつるかもしれない。普段、生産管理やビジネス書にあるテクニックが思考の無限ループの解消に出てくるのは意外だ。また、目次構成に没入感がある。学生時代、心理学専攻だった訳者も「よく整理されていて、記憶に残りやすく、訳していて自分でも実践したいと思った」という。世界でこれだけ売れているのは、装丁も含め、これまでありそうでなかった本なのかもしれない。
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Posted by ブクログ
『ストップオーバーシンキング』を読んだ。
最近、仕事のことを必要以上に考えてしまい、休日でも頭から離れず気持ちが重くなることが多かった。そんなタイミングでこの本を見つけ、今の自分に必要な内容だと思い手に取った。
結果として、その選択は本当に正しかったと思う。
本書では「コントロールできないことではなく、コントロールできることに集中する」「できないことではなく、できることにフォーカスする」「過去ではなく現在に意識を向ける」という三つの考え方が示されている。どれも今の自分にしっくりくるもので、読んでいて心が軽くなった。
自分ではどうにもできないことに悩み続けるのは、ただ時間とエネルギーを消耗するだけだと気づけた。これからは、目の前の行動や改善できることに集中し、少しずつでも前に進んでいきたいと思う。