【感想・ネタバレ】解決まではあと6人のレビュー

あらすじ

次々と別の興信所を訪れては、「カメラの持ち主を探してほしい」「こういうお店を探してほしい」等々、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。いったい、彼女の本当の目的は何なのか? やがて、それぞれの調査報告がひとつの輪のように繋がって、事件の全容が明らかになっていく。そして最後に新たな驚きが。斬新なスタイルで読者に挑戦する、華麗なるメドレー・ミステリ。1985年刊行時のタイトル『5W1H殺人事件』を改題。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

次々と興信所を訪れては「あるカメラの持ち主を探して欲しい」「あるマッチがどこの店のものか」「車のシートが何故なくなったのか」など、およそ事件と思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。彼女の目的はなにか?

最初は良く分からない調査だけど、徐々に色んな調査の間に繋がりが出てくる感じが良い。これも面白かったな〜。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前情報がない状態で読み始めたもんだから、平林さんは「興信所なんてあまり日常に馴染みないところに絡むから、なるべく本名とか連絡先とか残してもらいたくないんだな」って思ったけど全然違った。

個人的には加賀くんのターンが好きだったな。
本でも映画でも、エッッなシーンは話に関係ない(と自分では思えてしまう場合)とかなり嫌になってしまうタイプなんだが、まあこれはありだな。
あーこのふたりは利害関係で成り立ってんだなって思えて。
なんかあったらお互いあっさり裏切りそう。

最後の最後にこいつまさか?って思ったけど‥
まさかな。
気づくと全部読んでました。
暗号はまったくわからんかったけど面白かったです。

しかしこれも意外なほど昔の世界観だった。
おいしい。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正統派ミステリー。
無理な推理がなく、マニアックな知識が必要ではあるが、暗号もあり、そして何より構成が面白い。

トリックに驚くことはあるが、犯人に驚いたのは久しぶり。
まさか吉池、寺西、宇野、三人とも囮だとは思わなかった。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人を刑事にあえてしなくても良かったんじゃないかと思う。意外性を狙ったのかもしれないけど、今は警察関係者が犯人ってパターンが多すぎるから、またかーと思ってしまうんだよな。

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2023年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年33冊目。
構成も凝っていて(当時ならもっと画期的だっただろう)途中まではわくわくしながら一気に読んでいたのにオチでガックリ。
ところどころ時代を感じさせる描写があって、それがむしろ新鮮だった。
まーオチ前までは面白かったから、総合評価としてはまあまあかな。

2022年8月再読。
確かにオチまでは面白かったw
違う事件を扱っているように見せて最後でキレイに回収っていう点でよく出来てるなーと思う。

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2016年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 あらすじを読むと「面白そう!」と思うミステリがある。プロットが面白そうな小説と言うべきかもしれない。「5W1H殺人事件 解決まではあと6人」は、まさにそんな小説である。
 本作品のあらすじは次のような感じである。
 次々といろいろな興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。最初に訪れたAという興信所への依頼は、「カメラの持ち主を捜してほしい」というもの。二つ目に訪れた興信所への依頼は、「マッチについての手掛かりから喫茶店を捜してほしい」というもの。全部で5つの短編があり、いずれもこのようなたわいもない依頼がされる。
 それらの話が終章で収束し、真相が明らかになる。
 物語の大筋として、殺人事件と現金強奪事件が存在する。殺人事件の方は、寺西憲章という男を殺害した事件であり、吉池礼司という男が指名手配をされる。この殺人事件と現金強奪事件が話の中でリンクを始め、どうも、吉池礼司と寺西憲章は現金強奪事件の犯人ではないかという疑惑が生じてくる。
 謎の女、平林貴子の正体は、吉池礼司に騙されていた女性であり、警察に疑わせるためのオトリであった。しかし、実際には吉池と寺西もオトリであり、黒幕となっているのは二つの事件を捜査していた副島刑事だというオチ。
 読んでいるときは、「どうなるんだ!?」とわくわくしながら読み進んだが、真相はそこまでのものではなかった。漫画家の浦沢直樹もそうなのだが、岡嶋二人は、最後まで読み終わった後よりも、読んでいるときの方が圧倒的に楽しい作家である。漫画家の週刊連載なんかだったら、「読んでいるときが楽しい」というのは、一般的な評価を高めてくれそう。しかし、一気に読めてしまう文庫本なんかだと、読後に満足感が少ないので、あまり一般受けしないような気がする。岡嶋二人が玄人受けするが、あまり売れなかった原因はこういうところにあるのかもしれない。
 小説としてよくできていると思うのだけど、ミステリとして人を驚かすという点では、もうひと工夫できそうな気もする。評価としては…★3で。

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2015年10月04日

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