【感想・ネタバレ】あした天気にしておくれのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まさしくノンストップ。次々と変化していく展開には一寸の隙もなく、読者を全く飽きさせない。

前半は倒叙モノ、そして犯人の計画外の事件が起こり、もう1人の犯人が捕まったら自分も捕まってしまうという動機により中盤からは犯人=探偵役の構図へとすり替わる。
徐々に朝倉に感情移入していき、気づいたときには"バレるな"と思っている自分がいる。
倒叙モノはあまり読んでいないのだが、やはりこれが倒叙モノの醍醐味だろう。

だがやはり本書の見どころは身代金の受け渡しのトリックだと思う。
犯人が馬券を買うことを指定してきたときにようやく気づいたが、このトリックにはかなり驚いた。
直接お金を受け取るというわけではなく、間接的に得をする。複合馬券の引き換えという問題は残るが、かなり安全性の高いトリックであることは間違いない。
岡嶋二人の良さが非常によく出た作品。

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017年5冊目。
競馬三部作の中でもダントツに面白かった!!!他の2作品に比べるとやっぱり競馬の知識がないともしかしたらイマイチ入り込めないかなーとは思うけど、昔競馬をかじっていたおかげでより楽しめたと思う。
いやー、早く続きが読みたくて読みたくて。朝倉に同調してなんだかあたしまで胃が痛くなるような思いをしながら一気に読んでしまった。
これが事実上の処女作かー。やっぱり岡嶋二人はすごい。
あたしは、ホント去年初めて名前を知ってハマったばかりなので、作品がかなり前に書かれたことを承知で読んでいるから、このトリックが今実現可能かどうかというところはあまり重要視していない。それよりもどんでん返しが続くこのストーリーそのものに魅力を感じてる。うん。これもう一度読み直したい。

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2017年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高額の競走馬が移送中に事故で骨折し、それを隠ぺいするために競走馬の身代金誘拐事件を偽装。倒叙形式で1日ごとにその様子が描かれ、その中に意表を突く出来事を2つ盛り込み、クライマックスである身代金引き渡し当日の土曜日へと突き進んでいく展開は無駄がなく、引き込まれる内容であった。
「第6章 金曜日」が終わった時点で、犯人がどうやって、安全に身代金を詐取するのかを考えてみて、ひとつの方法が思い浮かんだ。ヤマ勘にすぎないが、結果的にほぼそのとおりの方法であった(細かい計算はしていないし、詳しいシステム上のことまではわからなかったが)。映画「スティング」のような、意表を突く、鮮やかな手際だ。
主人公がその事実に気づいた後、さらにいくつかの疑問点が示されるが、そちらの真相の方は伏線があちこちに散らばっていて、わかりにくい。
主人公の朝倉は、事件のからくりを見抜いたり、犯人がこれから取る行為の危険性に気づくなど、鋭いところもあれば、北海道に行った際に尾行のことすっかり忘れていたり、ある人物の正体を勘違いするなど、迂闊なところもある。

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2017年02月26日

Posted by ブクログ

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面白かった。一気に読める。犯人が主人公のミステリーって???って読み始めると主人公が仕組んだ狂言脅迫に対し更に誰かが脅迫をするという2段脅迫。そうして馬の身代金の受取方法も2億円を使って競馬のオッズを操作して犯人の買った馬券の倍率を高くするという方法で、私にとってとても斬新だった。また競馬を楽しみたくなった。

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2012年02月06日

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