あらすじ
9月19日映画公開決定!
大友啓史監督×妻夫木聡主演、『宝島』
第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞3冠受賞の作品、待望の続編!
「戦争は終わった。わたしたちの戦いはまだ終わらない」
あの島の「英雄たち」は奪われたものを取り戻し、力の限り生き抜いた。
彼らの「戦果」はひとつじゃなかった。
沖縄の芸能の祖と終戦を描く「ブーテン」
コザのAサインを舞台に「25セント」
迷宮入りした現金強奪事件「五つ目の石」
文化の交差点の劇場で「アーニーパイルで逢いましょう」
家族にはいろんな形があるさ「家族の唄」
1978年、沖縄がひっくり返った大騒動「ナナサンマル」
時代も年齢も多種多様な「戦果アギヤー」の姿を描く6つの「宝」のはなし。
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Posted by ブクログ
本作にヤマコのその後が描かれているのは知っていたけれど、ウタが山原の洞窟に通っていた頃の物語(三線が弾けるとは驚き。薬などを調達してきたウタは偉すぎ)、探偵として働くグスク(相変わらず優しい)の話もわずかに出てきて、うれしかった。特に「ナナサンマル」ではグスクも結構出てきて、久しぶりに会えたのがうれしい。よくぞ40歳を超えても諦めずにに走ってヤマコに追いつき守ってくれたこと!
「この島はすこしずつ明るくなる。すこしずつ生きやすくなる」(p393)
ヤマコはそう言っていたが、グスクもヤマコも90歳前後、グスクの息子達も50歳を超えているであろう今この2026年も、まだ沖縄に基地があり、米軍基地関連の事件・事故の7割が沖縄で起きていることを思うと、悲しみは残る。
『「いまは三人だけでも、もしもこの広い基地を囲めるほどに連帯できたら、結んだ手と手が輪になってつながったら、沖縄はきっと取り戻せるさ」祈るようにヤマコは、切実な想いを吐露する。ちょっと青臭いようでも、あらゆる孤立を、あらゆる分断を止めるところから、まずはそこからだ。』(p395)
分断。意見や主張が分かれて、ついつい分断しやすいけれど、本当は民がまとまることこそ、多分、平和へつながる一歩なのだろうなと思う。