【感想・ネタバレ】激しく煌めく短い命のレビュー

あらすじ

集大成的恋愛小説、圧巻の千三百枚

二人の恋の炎は、すべてを焼きつくす。
京都と東京を舞台に描く、集大成的恋愛小説

「誰かを傷つけるのはこわいけど、傷つけなければ生まれない感情もある。」――綿矢りさ

京都に暮らす久乃(ひさの)は、中学校の入学式で出会った同級生の綸(りん)にひと目で惹かれ、二人は周囲の偏見にも負けず、手さぐりで愛をはぐくんでいく。
「名前なんか、どうでもいーやん。私は久乃が好き。久乃は私が好き。それで十分やろ」
しかしあることがきっかけで二人は決定的に引き裂かれる。
そして十数年後、東京の会社に勤める久乃は思いがけない形で綸に再会するのだった――。

綿矢りさ史上最長、圧巻の1300枚!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世代がドンピシャで中学時代の思い出が鮮明に蘇る。第一部のセンセーショナルな終わり方で第二部は次が早く読みたい衝動になり夢中になった。
本当に最後の方で人身事故で電車が止まった時、輪なのではないかと過ったが、最後はハッピーエンドで終わった。
私自身も人生の時間って宇宙規模の時間軸に当てはめるとフラッシュが焚かれた一瞬だと良く感じる。同じ考えを持った方が他にもいて読んでて深く共感できた。特に学校やメディアでの画一的な「普通」は〜と常識を勝手に自分で作ること。もっと個性的な生き方があっても良いんじゃないか、と最近自分が道を外れたから思える。いい本だった。

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったあああ。

めちゃくちゃ分厚くて驚いたけど、600ページなんてなんのその。あっという間に読めてしまった。

派手な展開というより、じわじわと積み上がっていく時間。後半は伏線回収というより、“運命の答え合わせ”を見せられている感覚で、めちゃくちゃ泣いた。

綿矢さんによって情熱的で刹那的に描かれる女の子同士の恋愛。どうしてこんなに他人事に思えないんだろう。


そして橋本くん。
本当に良すぎる。好きになりそう。
二人を見守ってくれて、どうもありがとうね。
あと、あなたが連れてきた結婚相手が良い子で良かったと、心の底から思ったよ…(誰)
だって久乃と綸の関係を知っていたのに、茶化さずにずっといてくれたあんたこそ幸せになるんやぞ?!


「偏見ってさ、他人の中やなくて自分の中にあるんよね。大人になってから気づいた」

この一文にハッとした。

差別も偏見も良くないと分かっているし、そんな態度はしていない“つもり”でいる。でも、いつの間にか、ってことがあるかもしれない。
自分のスタンスや価値観を、ちゃんと考え続けていないといけないなと改めて思った。
頑固ババアにはなりたくないし、新しい知識や視点もちゃんと受け取れる人でいたい。難しいけど。


激しく煌めく短い命。
タイトルの通り、命は短い。
終わりがあると分かっているのに、つい安全なほうを選んでしまう。でも、この物語の二人を見ていると、もう少し欲望のままに生きてもいいのかもしれないと思えてくる。

はあ、大満足。ますます綿矢さんの虜です!

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生時代のパートは読んでいてとっても幸せで、終わってほしくなかった
後編は、大人になってからの2人はなんだか残念だ、あの頃の輝きが…とか思いながらしばらく読んでいたけど、30前後で人生に血迷い始めるのは自分も心当たりがあるしリアルだよなぁ

最後には、やっぱり運命の2人だったんだ…!!と、ロマンチックが自分の中で炸裂して心打たれた
中学生のときとは違ってお互いの気持ちを大切にできてよかった
昔からの2人の間で流れるあたたかさが、最後一緒に生きていく決意につながったところがほんとうによかった
激しく煌めく短い命だから、日常に追われて大切なものを見失いたくない
大好きな小説になった⭐︎

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2026年01月27日

ネタバレ 購入済み

生々しい作品

物凄く長いと聞いていたので覚悟して読み始めました。
もっと読んでいたい…終わってほしくない…という気持ちと、早く次のページを読みたい!という気持ちがせめぎあって大変でした。

パッキパッキ北京を読んですぐ本作を読み始めたので、綿矢りさの振り幅大きさに驚きました。
中学生時代のパートが想像上にボリューミーでしたが、中学生ならではの残酷さのようなものが物凄く生々しくて、当時の空気感が文字になると、懐かしさ以上に切なくなります。

再会のパートは展開が目まぐるしかったですが、橋本君がいい清涼剤になっていて救われました。
久乃はかなり危ういし、最後の最後まで結局しっかりと謝れていない所にもどかしさも感じましたが、それが人間かなぁとも思いました。
久乃の母方のおばあちゃんは若い頃に亡くなった、と書いてあった気がするけれど。これを指摘するのは野暮かしら。

女性同士の恋愛云々が特別ということではなく、結局みんな人と人、人生なんだなと思います。
差別意識は自分自身の中にある、ということにもハッとしました。
人は周りの空気感、時代の流れ等に流されてしまう、弱い生き物であるということも。
人間臭さの漂う綿矢りさ作品が私は好きだなぁ。

#切ない #感動する #エモい

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久乃と綸の子供時代から
大人になって再会するまで

子供時代がかなり長く
なんということもない日常が
ひたすら書かれていて
長くも感じたが
そのせいで二人と一緒に時を過ごしたような気にさえなる

ちょっと気になるちょっかい出してくる男子とか
すぐ恋愛に結びつけちゃう女子とか
一つか二つ上なだけなのに
めちゃくちゃいばってる先輩とか
中学生あるあるだもんなあ

そんなありふれてもいる生活のなかで
出自とか土地柄とか性別とか
あれとかこれとかの差別に気づき始めたり
自分の恋の行方がそれと深く関係していたり
普通と違うことで大騒ぎになるから
目立たないようにしなくてはとか
どんどん息苦しくなっていく
2人が周りに惑わされて大喧嘩になり別れてしまうのが
本当に辛かった
本人たちの気持ちと関係ないところで引き裂かれる

でも正直今の世の中では
2人が好きならそれでいいとは
なれないのが一番悲しい

そういう意味では
綸は現実的かもしれない
好きだけでは生きていけないから

小説としては
2人が再会して気持ちも寄り添えるようになって
悩んで死んだりもしないで
本当に良かったけど

綸が結局男と別れてなくて
男の子どもを妊娠するとことか
はあ?となりつつも
リアルな気もした
二人はまたいつかケンカ別れしそうな気がする

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2026年01月21日

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