あらすじ
●製造業はいろいろな仕事でできている
ひと口に製造業といっても、製品によって原料や生産方式は異なり、仕事の流れも変わります。かつては“作れば売れる"大量生産・大量消費の時代もありましたが、国外企業の成長により競争は激しくなり、少量で多様な製品を効率よくつくる必要が生じました。
もちろん、今日でも「消費者に喜ばれるモノをつくりたい」という、製造業に携わる人たちの思いに変わりはなく、その思いを反映した製品を生み出す開発部門や、メディア対応をする広報部門が目立ちます。
ただし、モノづくりを行う部門やPR部門以外の社内の様々な部門、資材や原材料を供給してくれる外部事業者の支えがないと、製造業は成り立ちません。
●製造業の全体像も理解できる
本書は、製品開発から需要予測、販売計画、マーケティング、生産管理、在庫管理、輸出入・貿易管理、ロジスティクス、原価計算、アフターサービス、業務システムなど、製造業(メーカー)の仕事をわかりやすく解説しました。
個別の仕事の内容だけでなく、他部門等との協力・連携のしかたやDX、AIなど対応すべき課題も取り上げているので、就活学生、工場で働く人はもちろん、部品・原材料を納めるサプライヤー、システム開発担当者、システムを売り込むIT企業担当者、コンサルタントなどにおススメの1冊です。
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Posted by ブクログ
製造業の仕事について、部門ごとの業務やフローを細かく具体的に解説。開発や販売などに絞らず、会計やIT部門の業務にまで触れている。
製造業で働いていても、他の部門の業務ははっきりとはわからないことが多い。この本を通じて、他部署がどんな仕事をしているのか、生産全体の中で何を担っているのか、といった業務に対する解像度を上げることができた。
Posted by ブクログ
製造業の一般的な流れと各業務の関係性がわかりやすかった。
販売計画(単なる予測ではなく意思を持った計画)から、在庫計画ができ、さらに生産計画ができる。そして、所要量計算により購買・調達が行われ、納品管理と在庫管理、製造指図、製造指示、製造実行、出荷、アフターサービスへと業務は連続していく。
SCMを実施しながら、自社業務の効率化を進めていく必要があり、上記業務に関するシステムを連携させて、販売計画から調達実行までをシステマチックに連携させるERPが待たれている。