あらすじ
俺の人生に、俺たちの音楽に、
罪はなかったのか――。
かつて夢を追いかけていた、すべての大人たちへ贈る青春小説。
失踪した孤高の天才ギタリスト
×
彼に憧れるスランプ中のシンガーソングライター
音楽活動に行き詰まった立石梨紅は、
数年前に業界から消えた人気ロックバンドのギタリスト・伊丹孔善の楽曲と出会う。
彼にアドバイスをもらおうとするも、消息は不明。
自身の手で探そうと決意するが……。
天才ギタリストは、一体どこに消えたのかーー。
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Posted by ブクログ
メチャクチャ面白かった
久しぶりに読み終わるのが凄く寂しくなる作品だった
曲を作るプレッシャーに負けて、音楽に触れることができなくなった天才元ギタリスト
田舎に引っ込み、仕事もせず犬と一緒に毎日何もせずに暮らしている
一方曲作りに悩む女性シンガーライター
たまたま元ギタリストの曲を聴き、心を奪われる
そこからギタリスト探しが始まり、2人の共通の知り合いの縁でギタリストに辿りつく
ギタリストはギターを見ることできないくらいトラウマを抱えていたが、彼女が何度も訪ねてきて少しずつ音楽に触れさせてくれる
結果、2人で一つの曲を作る
それがイノセンス
それは元ギタリストのバンド名でもある
これからギタリストの音楽活動は?
2人の恋愛は?
まだまだ見ていたい物語だった
この作品を読んだ人と語ってみたい
Posted by ブクログ
誉田哲也さんというと私の中で中学生の頃に読んだストロベリーナイトのイメージが強くあります。
しかし本作はまったくちがう。
「人気ロックバンドの元ギタリストはいったいどこに消えたのか」、ここだけ読んで初めはミステリーだと思っていました。
しかし音楽と向き合い続ける梨紅が、自らの成長のために、元ギタリストの伊丹を探しはじめる。伊丹に会って、自分は何がしっくり来ていないのかを知ろうとしたからだ。そうして徐々に明かされる伊丹の過去。
伊丹に会うために山形まで車を飛ばし、通い続ける梨紅。
わたしは純愛だと思いました。
確かにはじめは伊丹の才能を求めて行ったはず、しかし世捨て人のように暮らす今の伊丹が梨紅に与えられるものはなかった。けれど梨紅は何も求めず、また来てもいいですかと尋ねている。すぐにその言葉が出てくるのは、相手を想う心があるからではないか?そんな梨紅だからこそ、伊丹も前を向くことを考え始めたのではないかなとおもいました。伊丹との楽曲ができたのは結果論で、梨紅が伊丹に無理強いせず寄り添うことを選んだから、そう思います。
わたしにとってとてもどストライクな作品でした。
Posted by ブクログ
待ってた~!誉田哲也さん~!
もう贔屓目絶対入ってるけどおもしろかった!
完璧を求めすぎてダメになってしまった天才ギタリストと、モデル・女優業をこなしながらも音楽活動が一番好きなシンガーソングライターの女の子の話。
2人がだんだん心を赦していくところとか、リクちゃんが、コウゼンのために、涙を流すところか、尊すぎて好きだった。誉田哲也さんには珍しい純愛系?
Posted by ブクログ
スランプ中のシンガーソングライター立石梨紅は失踪した天才ギタリスト伊丹孔善の音楽に自分の音楽に足りないものを見い出して、彼に会うべく奔走する。
やがて梨紅は孔善に会うことができるのだが。
音楽用語が多くて、分からないところも結構あったのだが、梨紅と孔善が徐々に心を通わせていく様子に好感を覚えた。音楽から離れていった孔善が昔在籍していたイノセンスのメンバーと出会うところにはジーンと来てしまった。
梨紅と孔善の関係は単なる恋愛関係ではなく、もっと奥の深いものだと思わされた。