【感想・ネタバレ】楠の実が熟すまでのレビュー

あらすじ

期限は初冬、楠の実が熟すまで。21歳の利津は、御徒目付を務める伯父に命じられ、潜入捜査のため京の下級公家・高屋家に嫁いだ。安永年間、禁裏での出費増大に頭を悩ませた幕府は、公家たちの不正を疑うが、探索のため送り込んだ者たちは次々に謎の死を遂げていた。最後の切り札として単身乗り込んだ女隠密・利津は、高屋家に夫の弟・右近が幽閉されているのを知る。証拠はどこに…? 著者の新境地を拓く、長編時代ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

公家の改ざん帳簿を追いかける公儀隠密が不振の死をとげる。次に内偵に入った隠密は公儀の姪、武家との婚約を相手の不慮の死によって不意にされたという経緯のある利発な美女…。こんな時代ミステリーの設定良く考えるなぁ。

と思ったら、史実にもある事件らしい。勿論ものすごく脚色されているということだが。

ミステリーとしての出来も良く、構成もキチっとはまっているし、キャラ設定も立っている。大傑作!には今一つパンチが足らないようにも思うが、まとまっていて良い作品。さすがの諸田ブランド!

余談ながら、これ読んでる時偶然、樟葉(作中の楠葉)を通りかかってるねんなぁ。駅内の楠の木(京阪電車沿線ののちょっとした名物です)を通り過ぎた時は非常に感慨深かった。

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2019年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

武家と公家の争いの中、武家の縁戚の娘が公家へ嫁入りし、潜入捜査をする…という物語。
時代ミステリーだなぁと思ったら、実話を元に描かれたそうで、同材で平岩弓枝さんも短編を書かれているとか。こちらもチェックしなくては。
正直潜入捜査(裏表紙あらすじ談)というには言いすぎのような?という雰囲気。
なにせ素人探偵より素人。それでもがんばった主人公なのでした。
旦那さんの方の視点でも物語が知りたかったかも。

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2013年01月29日

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